「この箱の中身、価値があるのかどうかも分からない」。片方だけのイヤリング、留め具の壊れたネックレス、名前も知らない石の入った指輪。実家の鏡台や母の宝石箱を開けると、たいていこうなっています。
本物か偽物かも判断がつかないまま、なんとなく捨てられずに何年も置いてある。そういう箱こそ、開けたまま見てもらう価値があります。
K18の指輪は壊れていても1点5万〜9万円、プラチナなら2万〜4万円台。名前の分からない色石の指輪でも、10万円を超える実績があります。一方でメッキや樹脂の装身具には値が付きません。この分かれ目を先に知っておくと、判断が早くなります。
大事なのは、自分で仕分けないこと。値の付くものと付かないものを見た目で選り分けようとすると、たいてい取りこぼします。
点数が多いほど、店へ運んで並べて待つ時間もかさみます。箱ごと見てもらえる出張買取も、持ち込みと並べて比べてみる価値があります。
この記事では、壊れた品や片方だけの品の金額、色石の種類ごとの相場、刻印による見分け方、そして値が付かなかった物の行き先までまとめました。読み終える頃には、箱の中身をどうするか決められるはずです。
この記事を読んでわかること
- 引き出し一式をまとめて出した時の、中身別の買取金額の目安
- 壊れた枠・片方だけのピアス・切れたチェーンにいくら付くか
- 石だけ残っている場合と、名前の分からない色石の相場
- K18・Pt900・SV925・GPの刻印で分かる、値の付く物と付かない物
- 溶かされる前に伝えておきたいことと、値が付かなかった物の行き先
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古いジュエリーの買取相場|引き出し一式をまとめて出した時の金額
金やプラチナで作られた品は、壊れていても素材の重さで金額が決まります。ここが古いジュエリーの安心なところ。デザインが古くても、留め具が壊れていても、下値が守られます。宝石全体の値段の付き方は宝石の買取相場にまとめていますが、名前も素材も分からない品が混ざった箱では、まず素材ごとに分けて考えるのが近道です。
| 引き出しの中身 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| K18の指輪・ネックレス(3〜5g) | 1点あたり約4.8万〜9万円 |
| Pt900の指輪(3〜5g) | 1点あたり約2.2万〜4.3万円 |
| 色石の付いた古いリング(ノーブランド) | 数千円〜20万円台 |
| SV925のアクセサリー(10g) | 1点あたり約4,000〜5,800円 |
| メッキ・樹脂・ガラスの装身具 | 値が付かない |
金の相場が高い時期が続いているため、素材が金かプラチナというだけで数万円になる品が珍しくありません。20年前に買った時よりも、いまのほうが高く手放せる品もあります。
壊れた枠・片方だけのピアス・切れたチェーンの相場
身に着けられない状態でも、金やプラチナなら重さの分だけ値が付きます。溶かして素材に戻す前提で買い取られるため、形が保たれているかどうかは問われません。
| 品物(素材・重さ) | 買取金額の目安 |
|---|---|
| K18のチェーン 3g(切れている) | 約4.8万〜5.4万円 |
| K18のピアス 片方だけ 1g | 約1.6万〜1.8万円 |
| Pt900の枠のみ 3g(石が外れている) | 約2.2万〜2.5万円 |
| K10の指輪 2g(変形あり) | 約1.8万〜2万円 |
| SV925のブレスレット 10g(留め具破損) | 約4,000〜5,800円 |
片方をなくしたピアスは、捨ててしまう人がいちばん多い品です。1グラムに満たない小さなものでも、K18なら1万円台になります。絡まったチェーンもほどく必要はありません。そのまま袋に入れて見せてください。石が外れずに残っているならダイヤモンドの買取相場のほうが金額の目安になります。
石だけ残っている・裸石の相場
枠から外れた石だけでも、種類と大きさによっては数万円になります。小袋や小箱に転がっている石も、まとめて見てもらう対象です。
| 石の種類・大きさ | 買取金額の目安 |
|---|---|
| ダイヤモンド 0.1カラット前後 | 約5,000〜8,000円 |
| ダイヤモンド 0.3カラット | 約2.5万〜8万円 |
| ルビー(最上級の色・傷なし) | 80,000円の実績あり |
| 翡翠 3カラット(色の薄いもの) | 約18,000円まで |
| アメジスト 10カラット | 約50円 |
いちばん下の行に注目してください。紫水晶とも呼ばれるアメジストは、10カラットもの大きさでも50円ほど。宝石といっても採れる量が多い石は、大きさほど金額が伸びません。逆に色の良いルビーは、石1粒で8万円という実績があります。

名前の分からない色石リングの相場
ブランド名が入っていない古い色石の指輪でも、石の質が良ければ10万円を超えます。祖母の代から伝わる指輪に、思わぬ金額が付くことがあるのはこのためです。
| 品名 | 買取金額 |
|---|---|
| 天然スタールビー リング(ノーブランド) | 230,000円(実績) |
| エメラルド ダイヤモンド取り巻きリング | 127,000円(実績) |
| サンゴ 約18.5mm ダイヤモンド K18 | 約95,000円 |
| トルコ石7.65カラット ダイヤモンド 18金リング | 約70,000円 |
| ブルーサファイア1.05カラット プラチナ リング | 約43,000円 |
スタールビーの指輪については、買い取った側が「ノーブランドの指輪でしたが、使用されているルビーの質が良かった」と書き添えています。ブランドかどうかより、石そのものを見て判断されているということ。名前が分からないまま処分してしまうのが、いちばんもったいない手放し方です。真珠のネックレスが一緒に出てきたときはミキモト・タサキの買取相場を先に見ておくと判断が早くなります。

メッキ・イミテーションは値が付かない
土台が真鍮や合金のメッキ品と、ガラスや樹脂の石には値が付きません。ここは期待して持ち込むと落胆する部分なので、先にお伝えしておきます。
| 内側の刻印 | 素材 | 買取の可否 |
|---|---|---|
| K18・750 | 18金 | 重さの分だけ値が付く |
| Pt900・PT850 | プラチナ | 重さの分だけ値が付く |
| SV925・SILVER | 銀 | 1点で数百〜2,000円程度 |
| GP・GF・HGE | 金メッキ・金張り | 値が付かない |
| 刻印なし・読めない | その場で調べてもらう | — |
旅先で買ったブレスレットや、雑誌の付録のネックレスがここに当てはまります。値が付かなくても持ち込んで損はありません。仕分けの手間を業者に肩代わりしてもらうと考えれば十分です。

相場をまとめると、素材が金かプラチナなら壊れていても数万円、色石は石の質しだいで数十円から20万円台まで、メッキは値が付かない。この3つの帯を頭に入れておけば、査定の場で提示された金額に納得しやすくなります。
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値が付く物と付かない物は、内側の刻印で分かれる
指輪の内側やネックレスの留め具に打たれた数文字が、素材を教えてくれます。K18やPt900なら値が付き、GPなら付かない。査定を待たずに自分でも確かめられる部分です。
刻印を探す場所と読み方
指輪は内側の輪、ネックレスとブレスレットは留め具の板、ピアスは針の根元に刻印があります。文字が小さいので、明るい場所でスマートフォンのカメラを拡大して撮ると読み取れます。
K18は金が75パーセント、K14なら58.5パーセント。数字が大きいほど金の割合が高く、そのぶん高くなります。プラチナはPt900やPt850のように、千分率で書かれるのが一般的です。
GPとGFはメッキと金張りのしるし
K18GPと書かれていれば18金メッキで、土台は別の金属です。K18とK18GPは1文字違いですが、金額はまったく違います。
GFは金張りといって、メッキより多くの金を張り付けてあります。HGEも同じ系統の表記です。どれも表面だけなので、素材としての値は出ません。
刻印がなくても諦めなくていい
刻印が消えていたり、最初から入っていなかったりする品でも、その場で素材を調べてもらえます。専用の機械を使えば、削らずに金の割合を測れるからです。
海外で買った品や、戦前の古い品には刻印のないものがあります。文字が読めないという理由で自分の判断で捨ててしまうのは、いちばん避けたいところです。
刻印は自分で当たりを付けるための材料であって、最終判断ではありません。読めた品も読めなかった品も、結局はまとめて見せるのが早道です。
自分で仕分けずに、まとめて見てもらってよい理由
値の付きそうな品だけを選んで持っていくと、たいてい取りこぼします。見た目が地味な品に値が付き、豪華に見える品が模造だった。査定の場ではよくある逆転です。
見た目と金額は一致しない
大きな石が付いた華やかな指輪がガラスで、細くて地味なチェーンがK18ということが起こります。宝石とよく似た人工石は安く作れるので、見た目の派手さは素材の裏付けになりません。
手に持った時の重さも当てになりません。ガラスは意外と重く、逆に薄く作られた金の品は軽いからです。判断は道具を持っている人に任せるほうが確実になります。
点数が多いほど一度に見てもらう価値が上がる
1点で数百円の品も、20点集まれば数万円になります。金やプラチナは合計の重さで計算されるため、細かい品ほどまとめる意味があります。
1点ずつ別の日に持ち込むと、そのたびに移動と待ち時間が発生します。箱ごと一度に見てもらえば、手間は1回で済みます。
分からない品こそ一緒に出す
素材も石の名前も分からない品を、その場で調べてもらえるのが査定を受ける最大の利点です。鑑別書がなくても、専門の査定士が実物を見て判断すると公式に書かれています。
調べてもらった結果を聞くだけでも、その後の判断が変わります。値が付くと分かれば売る、思ったより安ければ残す。どちらを選んでも構いません。
仕分けは業者の仕事です。箱の中身をそのまま出す。それがいちばん取りこぼしのない出し方になります。
溶かして素材に戻る前に、伝えておきたいこと
地金として買い取られた品は、多くの場合そのまま溶かされて素材に戻ります。形が残らないということなので、思い入れのある品は先に伝えておくと後悔がありません。
残しておきたい品は査定の前に分けておく
母がいつも着けていた指輪など、手放したくない品は最初から別の袋に入れておいてください。金額を聞いてから迷い始めると、その場の勢いで手放してしまうことがあります。
査定は1点ずつ受けられます。全部見てもらったうえで、売る品と残す品をその場で決めても構いません。
形を変えて使い続ける道もある
石を外して別の枠に留め直せば、普段使いできる形に作り替えられます。費用は数万円からで、売った金額を上回ることもあります。
古いデザインの指輪をペンダントにして、娘や孫に渡すという例もあります。売る、作り替える、そのまま残す。この3つを金額を知ったうえで比べれば、納得して決められます。
手放すと決めた品も、思い出のある品も、まずは価値を知るところから。査定は売ることの約束ではありません。
同じ箱でも合計が数倍ひらく、行き先のちがい
同じ箱を出しても、相手によって合計が数倍ひらくことがあります。中身の価値そのものが動くわけではありません。その品を次にどこへ流すのか。行き先の差が、そのまま数字に出るのです。
古いデザインは店頭で売りにくい
数十年前の意匠は、いまの店頭に並べても買い手が付きにくい品です。自分の店で次に売ることを前提にする業者だと、そこから逆算するので金額が伸びません。
ところが素材と石に分ければ話は別です。金は溶かせば新しい品になり、石は外して別の枠に留められます。分解して価値を取り出せる相手なら、古さは減点になりません。
総合リユース店は国内の店頭で売る前提
衣類も家電も宝飾品も並ぶ店では、流す先が自分の店の棚しかありません。その棚に付く値札から逆算する以上、買う側の数字にも天井ができてしまいます。
取り扱う範囲が広ければ、値付けはどうしても手引き書頼みになります。色石の種類を1点ずつ判じる人手はそこにありません。だから名前の知れない石は、ひとまとめに安い帯へ落ちるのです。誰が立ち会うかで数字が動く。これもこの業態なら避けようがないことでしょう。
店を責める話ではありません。数をこなして回す商売なら、そういう仕組みになります。衣類や日用品を減らすには、むしろ頼りになる相手です。
宝石を扱う業者は売り先を分けられる
宝石とジュエリーを専門に扱う相手なら、行き先を1点ずつ振り分けられます。地金は精錬へ、石は宝石の市場へ、状態の良い品はそのまま次の持ち主へ。だからこそ壊れた品にも数字が乗るのです。
2〜3社に見せて並べてみると、この差がはっきりします。合計だけで済ませず「金がいくら、石がいくら」と内訳を尋ねてみてください。分けて答えられる相手は、数字の裏づけを持っています。
中身は同じでも、出す先で手取りは変わります。1社目に言われた数字を、そのまま呑む理由はどこにもありません。
値が付かなかった物の行き先
メッキや樹脂の品は、無料で引き取ってもらえるか、そのまま残されるかに分かれます。ここは相手によって方針が分かれます。頼む段階でひと言確かめておけば、当日に迷いません。
引き取りの可否は先に聞いておく
値の付かない品もまとめて引き取る業者と、買い取る品だけを受け取る業者があります。片づけまで終わらせたいなら、先に確かめてから頼むほうが確実です。
電話やフォームで「値が付かない物も引き取ってもらえますか」と一言聞けば済みます。答えが曖昧な相手なら、当日に持ち帰る前提で考えておいてください。
自治体のごみと、供養という道
金属の小物は不燃ごみか小型金属として出せる自治体が多くあります。分別の区分は地域で違うので、住んでいる自治体の案内を確かめてください。
故人の身に着けていた品をごみに出すのが気の重い場合は、人形供養に合わせて装身具を受け付けている寺社もあります。費用は数千円から。預けたあとは手を離れます。
値が付かない品の行き先まで決めておけば、査定の日に迷いません。箱を空にするところまでが片づけです。
品数で決める、箱の出し方
品数が少なければ店か宅配、箱ごと片づけるなら来てもらう。基準はそれだけです。古いジュエリーは数がかさみやすい品なので、たいていは自宅で仕分けてもらう進め方に落ち着きます。
| 売り方 | 手間 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 店頭買取 | 予約・移動・待ち時間 | 数点だけ。その日のうちに現金がほしい |
| 宅配買取 | 梱包・発送・結果待ち | 点数が少なく、人に会わずに済ませたい |
| 出張買取 | 日程を決めて在宅するだけ | 箱ごと・引き出しごとまとめて見てもらいたい |
ここで、自分の手で売る道にも一度触れておきます。数のかさむ古いジュエリーでは、これがいちばん骨の折れるやり方です。
フリマアプリは点数が多いほど不向き
1点ずつ写真を撮り、素材を書き、買い手が現れるまで待つ。20点なら20回これを繰り返します。そもそも素材の分からない品は、書きようがありません。
そもそも真贋を示せない品は、出品そのものが規約で認められていません。加えて、届いた品をすり替えたうえで返品を迫るという手口も報告されています。売れた額の1割前後が手数料として引かれることまで足していくと、最後に残る金額は想像よりずっと細るはずです。
宅配買取を使う時の注意
小さな品は道中で紛れやすいため、数を数えてから送りましょう。石だけの品や片方だけのピアスは、袋を分けておくと後で困りません。
気をつけるのは2つだけ。荷物に補償の付く送り方を選ぶこと。それと、金額を断ったときの返送料をどちらが払うのか、荷造りの前に聞いておくことです。
出張買取なら箱を開けたまま見てもらえる
引き出しをそのままテーブルへ広げ、1点ずつ仕分けてもらえます。品数がかさむほど、この進め方の身軽さがはっきりしてくるでしょう。
訪問を受け付ける会社は山ほどあります。そのなかからこの記事が「福ちゃん」を挙げているのは、鑑別書のない品も見ると公式に言い切っているからです。理由の中身はこちらにまとめました。
立ち会ってもらう相手を絞る4つの目印
会社概要に許可番号が載っているか。実績に品名と金額が添えてあるか。入り口はこの2つを見るだけで足ります。相手選びの一般論は出張買取の選び方に譲るとして、品数がかさむ場面では下の4点まで踏み込んでください。
- 会社概要のページに古物商許可の番号が出ている
- 実績の一覧に品名と金額が添えられ、更新が止まっていない
- 身分証をあらため、控えの書面を必ず置いていく
- まとめて一括ではなく、1点ずつ内訳を示してくれる
肝心なのは4つ目でしょう。「全部で3万円」の一言では、どの品に数字が乗ったのか読めません。内訳さえ出れば、置くか渡すかを1点ごとに決められます。
では、実際に箱ごと任せるとどう進むのか。順を追って見ていきましょう。
箱ごと片づけたいなら福ちゃんの出張買取
名前の知れない品がかさむ箱ほど、実物を手に取って判じてくれる相手を選ぶ意味が増します。鑑別書がなくても見る、と公式に書かれているのは、その構えのあらわれでしょう。使った人が何を書いているかは福ちゃんの評判記事に集めました。
来てもらう買取は、断る側の権利が先に決まっている
立ち会う人が自宅へ来て、テーブルの上で品物を仕分け、その場で数字を出す売り方です。腹に落ちれば現金か振込で受け取り、落ちなければ「今回は結構です」で終わります。人が上がってくると聞けば身構えるもの。だから先に決まりごとのほうを見ておきます。
- 出された数字が腹に落ちなければ、その場で断れる。費用は請求されない
- 壊れた品だけ売って、母の指輪は手元に置く。そんな決め方でよい
- 呼ぶのも、仕分けてもらうのも、断るのも、振り込んでもらうのも無料
- 渡した後でも、8日以内なら条件なしで元へ戻せる(一部の品目を除く)
最後の1つは、特定商取引法が訪問購入に置いたクーリングオフの規定です。書面を交わした後でも8日は引き返せます。つまり、その場で腹を決めろと迫られる理由がどこにもない。「うちは解約に応じません」と言う相手なら、その時点で候補から外してかまいません。
受け付けはWebフォームでも電話でもLINEでも通ります。早ければその日のうちに訪れてもらえることもあるほどです。それでは、先に挙げた福ちゃんが古い宝飾品とどう噛み合うのか。中身に入ります。
福ちゃんが箱ごとの査定に向いている4つの理由
石だけになった品や壊れたジュエリーも対象だと公式に書いている。それがこの記事で名前を出した理由です。傷んだ品のかさむ箱では、ここが最初の分かれ目になります。
- 流す先を自前で抱えるので、店頭では棚に並べにくい古い意匠にも数字が乗る
- 19品目を扱い、これまでの取扱いは累計800万点。宝飾品の外まで一度に片づく
- スタッフを女性に絞るレディースプランも用意されている
- 無地の車で訪れるため、何を出したのか近所に伝わらない
実家を畳む流れなら、頼りになるのは2つ目でしょう。宝石箱を仕分けてもらう日に、タンスの着物も食器棚も古い時計も、まとめて処理できてしまうからです。会社は株式会社REGATE。古物商の許可を受け、プライバシーマークの認定も取得しています。
ブランド名の入らない色石の実績も、金額つきで公式に並んでいます。素性の分からない指輪がいくらで動くのか、そこから逆算できるはずです。



同じ引き出しから出てくる別ジャンルの品
宝石箱の周りには、古い腕時計、真珠の一連、帯留め、記念硬貨といった別ジャンルの品が必ず紛れ込んでいます。これらも同じ日にまとめて処理できるため、品目ごとに受け入れ先を調べて回る作業が丸ごと不要になります。
着物も洋食器も同じ日に扱ってもらえます。宝飾品だけのために日を取ると考えるより、家の片づけそのものに組み込んでしまったほうが、結果として手間が減ります。
出すか出さないかの判断は、数字が並んでからで遅くありません。仕分けだけ済ませて全部持ち帰ってもらう。そういう終わり方も認められています。
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箱ひとつを片づけきるまでの4ステップ
こちらが動くのは、頼むときの3分と立ち会いの40分前後。合わせて50分ほどで一巡します。品数がかさむと仕分けは長引きますが、こちら側の作業が増えるわけではありません。
STEP1 「宝石箱ひとつ分」と品数を伝える(3分)
入力欄は氏名・住所・連絡先と、仕分けてほしい品の種類だけ。ここまで書けば受け付けは完了します。あらかじめ中身を数えておく作業は要りません。
数がとりわけ多いとき、値の付かない品を引き取ってほしいときは、この段階で添えておくと当日が滑らかに進みます。
STEP2 相続人のそろう日に合わせる(申し込み後すぐ)
こちらへ連絡が入り、そこで日取りが決まります。早ければ当日、遅くとも数日のうちには来てもらえるでしょう。女性のスタッフを希望する場合は、この電話で伝えておきます。
実家で仕分けを受けるなら、相続人のそろう日に重ねると話が早い。遺産の分割が済むまでは共有の財産ですし、後から「あれはどうした」と蒸し返されやすい品でもあります。
STEP3 テーブルに広げて仕分けてもらう(40分前後)
立ち会う人がテーブルに品を広げ、1点ずつ手に取っていきます。刻印を読み、目方を量り、石をルーペで確かめる流れ。20点前後なら40分ほどで片がつきます。
この石は何ですか、これは金ですか。引っかかった品はその場で尋ねてください。仕分けの結果を聞くだけでも、箱の中身の見え方が一変します。
STEP4 内訳を聞いてから渡す品を選ぶ
内訳を1点ずつ聞いたうえで、渡す品と置いておく品を分けます。分け終えたら現金か振込を選んで受け取ります。身分証をあらためてもらい、控えの書面を受け取った時点で完了です。
1点も出さないという結論でも差し支えありません。品は箱に戻り、請求書も届かないままです。
4つの段を通して、外へ持ち出す場面は一度もありません。細かい品を袋に詰めて運ばずに済むのが、品数のかさむ箱ではいちばん助かるところです。
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箱を出す前に引っかかりやすい点
箱を出す前に引っかかりやすい点を7つ並べました。押し買いの心配、相続人への確認、鑑別書の要不要、税金。気になるところから確かめてください。
- 数が多いのをいいことに、雑にまとめられませんか?
-
いいえ、腹に落ちなければ費用なしで断れます。
取り消しても料金は生じませんし、出す・出さないの判断は1点ごとに下せます。訪問での買取には契約後8日という引き返し期間もあるため、その場で腹を決める必要がありません。
- 書類が1枚も残っていません。それでも見てもらえますか?
-
はい、1枚もなくても仕分けてもらえます。
宝石を見慣れた人が実物から石の種類と質を判じます。書類はその作業を速める材料であって、無ければ買い取れないという性質のものではありません。
- 母の遺したジュエリーを、自分の判断で売ってよいのでしょうか?
-
相続人が複数いる場合は、先に話を通しておいてください。
形見として希望する人がいるかもしれず、あとで揉める原因になりやすい品です。査定だけ先に受けて、金額を共有してから決める進め方もできます。
- 箱ごと売った代金に税金はかかりますか?
-
合計ではなく1点ごとに見て、30万円を超えなければ原則かかりません。
日々の生活で使っていた品を売った分に、税は課されません。ここから外れるのが貴金属と宝石で、1点で30万円を超えたものだけが譲渡所得に入ります。20点合わせて30万円という箱なら、1点ずつは超えていないので対象外。仮に超えても、購入時の額との差から50万円の特別控除を引けるので、実際に納める段階まで進む例はごくわずかです。根拠は国税庁のNo.3105にあります。
- 石の名前を調べるために、自分で鑑別書を取るべきでしょうか?
-
いいえ、品数の多い箱ではまず費用倒れになります。
中央宝石研究所が公表している料金では、基本の鑑別が1件あたり4,400円です。20点なら8万8,000円。箱ひとつ分の買取額を上回りかねない金額でしょう。産地まで調べると1件16,500円に上がります。石の種類は仕分けの席で読み取ってもらえるので、事前に用意する意味はありません。もともと箱に入っていた書類だけ添えれば十分です。
- メッキの品が混ざっていても、まとめて見てもらえますか?
-
はい、混ざったままで構いません。
その場で仕分けてもらえるので、自分で分ける必要はありません。値の付かない品を引き取ってもらえるかどうかだけ、申し込みの時に確かめておいてください。
- くすんだ品は、磨いてから箱に戻すべきですか?
-
いいえ、そのまま出してください。
研磨剤を当てると表面そのものが削れ、細かい傷が増えることもあります。ぬるま湯と柔らかい布で表面をぬぐう程度で足ります。
寄せられる中身は「書類なしでも値が付くのか」と「混ざったままで構わないのか」の2つに偏ります。答えはどちらも同じ。整えてから出そう、と構える必要はどこにもないのです。
箱を開けながらたどる要点
ここまでの内容を、箱を開けながら確かめられる形に整理しました。刻印を読み、素材ごとに分け、最後にどこへ出すかを決めます。この順で目を通してみてください。
- K18の指輪は3〜5gで約4.8万〜9万円、Pt900なら約2.2万〜4.3万円が目安
- 切れたチェーン・片方だけのピアス・石の外れた枠も、重さの分だけ値が付く
- 枠から外れた石も対象。色の良いルビーは1粒8万円という実績がある
- 石の種類で桁が違う。アメジストは10カラットでも50円ほど
- ブランド名のない色石の指輪でも、23万円という実績が公開されている
- GP・GF・HGEはメッキと金張りのしるしで、素材としての値は出ない
- 見た目と金額は一致しないので、自分で仕分けずまとめて見せる
- 買い取られた地金は溶かされる。残したい品は査定の前に別にしておく
- 売り先が国内の店頭だけの相手だと上限が決まる。地金と石を分けて売れる業者と差が出る
- 値の付かない品の引き取りは会社ごとに違うので、申し込みの時に確かめる
いちばん先に手を動かすのは、箱を全部テーブルに出すところです。刻印が読める品だけでも分けておけば、当日の話が早く進みます。読めない品は、そのまま一緒に見せてください。
分からないまま置いておくより、一度中身を確かめよう
価値が分からない品は、判断を先送りにされたまま引き出しに残り続けます。実家を片づける時に、次の世代が同じところで手を止めることになります。
母や祖母が身に着けていた品を、自分ひとりの判断で処分する。気の重い作業には違いありません。ただ、中身が何なのかを知らないままにしておくより、一度確かめたうえで残すと決めたほうが、置いておく理由もはっきりします。
金額を聞いてから、全部残すという結論でも構いません。売らないと決めた品にも、いくらの価値があるかを知っておく意味はあります。
引き出しの中身をどうするか。この記事が、その最初の一歩になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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