大阪で金・貴金属を売るといくら?1gの買取相場と手数料で損しない売り方

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「母の指輪と、父の眼鏡と、万博のときに買った金貨。まとめて見てもらったら、いくらになるんやろ」。大阪で貴金属の整理を考えている人から、よく出てくる話です。

金の値段は、その日の地金の単価と重さと純度で決まります。2026年8月14日の店頭買取価格は1gあたり金24,171円、プラチナ9,471円、銀347.16円(田中貴金属工業の公表値)。K18の指輪が4gなら約7万2千円、K18の喜平ネックレスが50gなら約90万円という計算になります。

ところが、この金額がそのまま手元に入るとはかぎりません。差が出るのは手数料です。大手の地金商は500g未満の売却に2,200〜16,500円を別途もらう決まりで、街の買取店は手数料を取らないかわりに1gの単価を下げていることがあります。「大阪 金買取 手数料なし」と検索する人が多いのは、この分かりにくさが理由でしょう。

大阪だけの事情もあります。記念貨幣を作っている造幣局は大阪市北区天満。2025年の万博記念一万円金貨は造幣局の販売価格が268,000円でしたが、いまは純金15.6gという中身だけで37万円台に届きます。1970年の万博100円は白銅で、銀は1グラムも入っていません。同じ「万博の記念硬貨」でも扱いが正反対です。

細かい金製品を袋に詰めて梅田まで運ぶ前に、家まで来てもらう出張買取も比べてみてください。重さを量るのは相手の仕事で、こちらは玄関先で待つだけ。持ち歩く不安もなくなります。

この記事では、純度別の1g単価、指輪や喜平の重さから逆算した金額、大阪府内で実際についた買取金額、2つの万博の記念貨幣、そして手数料の見分け方までをまとめました。読み終わる頃には、手元の金がいくらで、どこへ出せばいいかが決まっているはずです。

この記事を読んでわかること

  • 金・プラチナ・銀の当日単価から計算した、純度別の1gの目安
  • 指輪・喜平ネックレス・眼鏡フレーム・金歯まで、形から金額を引ける表
  • 大阪府内で実際についた買取金額を、品名・市名・買取日つきで確認できる
  • 2025年の万博記念一万円金貨は、販売価格268,000円に対していまいくらか
  • 1970年の万博100円は白銅。昭和の100円銀貨との違いと、それぞれの値段
  • 延べ棒とメイプルリーフ金貨は、重さから手取りまで表で逆算できる
  • 「手数料なし」の裏側。別途で引かれる型と、単価に織り込む型の見分け方
  • 梅田・心斎橋・日本橋と郊外で、持ち込み先の得意分野がどう違うか
  • 200万円を超えると税務署へ書類が回る話と、相続で出た貴金属の注意

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目次

金の売り先は3種類。どこへ出すかで手取りが1割違う

売り先は大きく3つ。地金商のカウンター、買取店、そして家に来てもらう訪問買取です。同じ品物でも、どれを選ぶかで手取りが1割前後変わります。分かれ目は「扱ってもらえる形か」と「手数料をどこで取られるか」の2点だけ。

売り先得意な物お金の引かれ方
地金商のカウンターインゴット・地金型の金貨単価は公表値。500g未満は別途手数料
貴金属の買取店指輪・ネックレス・金歯・刻印のない品手数料無料をうたい、1g単価で調整する店が多い
家に来てもらう訪問買取形を問わず、まとめて出す場合出張料・査定料・キャンセル料が0円の会社が多い
※2026年8月時点の一般的な扱い。条件は会社ごとに違うので、申し込み前に単価と手数料の両方を確認してください。

いちばん間違えやすいのが1行目です。地金商は「純度の保証された延べ棒」を売り買いする窓口なので、指輪やネックレスをそのまま持ち込んでも扱いが違ってきます。テレビで見る1g単価はここの数字。手元のジュエリーに、その数字がそのまま乗るわけではありません。

2行目と3行目の差は、運ぶかどうかだけです。金は小さくても重く、50gの喜平ネックレスは90万円分の重みを鞄に入れて歩くことになります。梅田の人混みを抜けて査定の順番を待つ時間まで含めると、家で待つ選び方のほうが軽く済む人も多いはず。

どの道を選ぶにしても、出発点は同じです。手元の金が何グラムで、どの純度なのか。そこから逆算しないと、提示された額が高いのか安いのかを判断できません。まずは当日の単価から確かめていきます。

金・プラチナ・銀は1グラムいくら?純度と重さで決まる買取相場

貴金属の金額は「1gの単価 × 重さ × 純度」で計算できます。ブランドや年式で値が変わる品目と違い、ここは算数に近いところ。基準になるのは、地金商が毎日公表している当日の単価です。

金属店頭小売価格(1g)店頭買取価格(1g)
金24,720円24,171円
プラチナ10,021円9,471円
銀380.16円347.16円
※田中貴金属工業の公表値(2026年8月14日17:00・税込)。相場は毎営業日変わります。以下の表はこの買取価格から純度分を計算した目安で、実際の買取店では手数料の分だけ下がります。

この単価を基準に、純度別・形別に落とし込んでいきます。金属そのものの価値がいくらかを先に押さえておけば、店で示された額との差がそのまま「その店の取り分」として見えてくるはずです。壊れた物や片方だけのピアスでも計算は同じで、その理由は貴金属の買取相場をまとめた記事で詳しく取り上げています。

金は純度で1gの単価が決まる(K24・K18・K14)

K18は金が75%なので、純金の1g単価の75%が金属としての値段です。Kのあとの数字は24分のいくつという意味で、K18なら24分の18。ここを知っているだけで、提示額が妥当かどうかを自分で確かめられます。

刻印金の割合1gの目安
K24・999・999999.9%以上約24,160円
K22・91691.7%約22,200円
K20・83383.3%約20,100円
K18・75075.0%約18,100円
K14・58558.5%約14,100円
K10・41741.7%約10,100円
K9・37537.5%約9,000円
※2026年8月14日の店頭買取価格24,171円/gから純度分を計算した金属価値。買取店の提示額は、ここから手数料相当を引いた金額になります。

数字が刻印の代わりになっていることもあります。750はK18、585はK14、375はK9のこと。千分率で書く表記で、ヨーロッパ製のジュエリーによく見られます。日本製はKを先に書き、海外製は18Kのように数字を先に置く例が多いところ。

金(ゴールド) K24 遠藤兆映 「勇駒」額 レリーフ 箱付 の買取実績
金(ゴールド) K24 遠藤兆映 「勇駒」額 レリーフ 箱付の買取実績455,000円。大阪府で出張買取に出された1点(成約当時の相場。出典:福ちゃん 買取実績)

ただし刻印は自己申告のようなもので、書いてある純度と中身が合わない品もあります。そのため専門店では、試金石でこすったり蛍光X線を当てたりして中身を確かめてから金額を出します。刻印が読めないほど摩耗した指輪でも査定できるのは、この検査があるからです。

プラチナはPt900とPt950で1割近く違う

結婚指輪に多いPt900なら1gあたり約8,500円、Pt950なら約9,000円です。数字は千分率で、Pt900は純度90%。金と比べると単価は3分の1ほどですが、指輪1本の重さは金より重い作りが多く、金額の差は見た目ほど開きません。

刻印プラチナの割合1gの目安
Pt1000・PT99999.9%以上約9,470円
Pt95095.0%約9,000円
Pt90090.0%約8,520円
Pt85085.0%約8,050円
刻印なし・数字が読めない要検査純度を測ってから算出
※2026年8月14日の店頭買取価格9,471円/gから計算した金属価値。ネックレスの留め具だけPt850など、1本の中で純度が混ざる品もあります。

紛らわしいのがホワイトゴールドです。見た目は白いのに刻印はK18WG。これはプラチナではなく金で、単価はK18と同じ約18,100円になります。銀色だからプラチナだと思って諦めていた品が、中身は金だったという逆転もよくある話。

結婚指輪は内側に刻印があります。ペアで出すと2本分の重さになるため、片方だけ持って行くより金額の実感がつかみやすいはず。サイズ直しの跡があっても、金属としての価値は変わりません。

銀はSV925が中心。まとまった重さがあれば金額になる

銀は1gあたり約320円なので、100gで3万円台という桁になります。1点ずつでは小さい金額でも、銀食器やトレーはまとまった重さがあるところ。引き出物でもらったまま箱に入っている品が、意外な額になることもあります。

刻印銀の割合1gの目安
SV1000・純銀99.9%以上約347円
SV925・STERLING・92592.5%約321円
SV80080.0%約277円
洋白・ニッケルシルバー銀を含まない金属としては値がつかない
※2026年8月14日の店頭買取価格347.16円/gから計算した金属価値。作家物の銀瓶や香炉は、金属の重さとは別に作品としての金額が乗ります。

最終行に注意が必要です。ホテルやレストランで使われる銀色のカトラリーの多くは洋白で、銀は入っていません。EPNS(電気めっき洋白)と刻んであれば、めっきの品。持ち込む前にひっくり返して確かめておくと、期待との落差が小さくて済みます。

黒ずんだ銀を磨きたくなりますが、そこは手を止めるのが正解。作家物の銀瓶や香炉では、経年で出た色合いも含めて評価されます。落としてしまうと戻せません。

インゴットと地金型の金貨は、重さがそのまま金額になる

延べ棒は純金なので、当日の単価に重さを掛けるだけで金額が出ます。500g以上なら手数料もかからず、1kgなら2,417万円ほど。ジュエリーと違ってデザインの評価が入らないぶん、計算が単純です。

重さ地金の代金手数料を引いた手取り
1kg24,171,000円そのまま(手数料なし)
500g12,085,500円そのまま(手数料なし)
100g2,417,100円約2,400,600円
50g1,208,550円約1,199,750円
20g483,420円約479,020円
10g241,710円約239,510円
※2026年8月14日の店頭買取価格24,171円/gと、田中貴金属工業が公表している別途手数料から計算した目安です。相場は毎営業日変わります。

投資用につくられた金貨も同じ考え方です。メイプルリーフ金貨の1オンスは量目31.1035gで純度99.99%なので、当日の単価なら75万円ほど。1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスと小さい種類もあり、どれも重さの比率どおりに金額が決まります。

金(ゴールド) 14K 中国 パンダ 100元 金貨 の買取実績
金(ゴールド) 14K 中国 パンダ 100元 金貨の買取実績695,000円。和歌山県で出張買取に出された1点(成約当時の相場。出典:福ちゃん 買取実績)

紛らわしいのが、投資用の金貨と記念の金貨の違いです。前者は重さで決まり、後者は発行枚数と仕上げの分が上乗せされます。ケースに入ったまま持っているなら、開けずにそのまま見せてください。

指輪・喜平・ピアス…形から金額を引く早見表

「うちの指輪は何グラム?」と迷ったら、形ごとの重さの目安から逆算できます。キッチンスケールに載せれば正確ですが、だいたいの当たりを付けるだけでも十分。金額の桁が見えれば、動くかどうかを決められます。

品物重さの目安金属としての金額
K18の甲丸リング(幅3mm)3〜5g約5万4千〜9万円
K18のピアス(ペア)1〜2g約1万8千〜3万6千円
K18の喜平ネックレス(50cm・細め)15〜20g約27万〜36万円
K18の喜平ネックレス(50cm・太め)40〜50g約72万〜90万円
Pt900の甲丸リング(結婚指輪)5〜7g約4万3千〜6万円
SV925のカトラリー(12本組)500〜700g約16万〜22万円
※2026年8月14日の地金価格から算出。重さは一般的な製品の目安で、デザインによって大きく変わります。石が付いている場合は石の分を除いた金属だけの金額です。

喜平ネックレスの幅が並ぶ表を見て、驚く人が多いところです。同じ50cmでも、太さが違えば重さは3倍近く変わります。金額が桁ひとつ動くのは、金の値段が高いか安いかではなく、単に重いかどうか。

金(ゴールド) K18YG ネックレス の買取実績
金(ゴールド) K18YG ネックレスの買取実績540,000円。愛知県で出張買取に出された1点(成約当時の相場。出典:福ちゃん 買取実績)

石付きの指輪は、石を外して金属だけを量るわけではありません。台の金と石を別々に見て、合算して金額を出すのが通例です。ダイヤの評価については宝石の買取相場の記事にまとめてあります。

GP・GFと書いてある物は、めっきか金張り

K18GPは金めっき、18KGFは金張りで、どちらも中身は別の金属です。ここを取り違えると、期待していた金額の100分の1という結果になります。刻印の後ろに付く2文字が、値段の分かれ目。

刻印意味金属としての値段
K18・75018金そのもの1gあたり約18,100円
K18GP・GEP18金のめっき(数ミクロン)ほぼ値がつかない
K18GF・18KGF金張り(全体の20分の1程度が金)まとまった量でわずかに
K18WGホワイトゴールド(金75%)1gあたり約18,100円
刻印なし検査しないと分からない測ってから金額を出す
※めっきや金張りでも、ブランドや年代によっては品物としての金額が付くことがあります。金属としての価値の話です。

逆のパターンもあります。刻印がまったく無い、あるいは読めなくなっている品。仏具や古い簪、輸入品の一部にはよくあることで、これは「金ではない」という意味ではありません。検査すれば純度が出るので、そのまま査定に出せる品です。

自分で削ったり磨いたりして確かめるのはおすすめできません。表面を傷つけると、製品としての金額が落ちます。判断は道具のある相手に任せたほうが早く済みます。

金歯・銀歯は「金銀パラジウム合金」として値がつく

保険診療で入れた銀歯は、金12%以上・パラジウム20%以上・銀40%以上と規格で決まっています。見た目は銀色でも金が入っていて、しかもパラジウムは金に次ぐ高値の金属。1本でも買い取ってもらえる品です。

種類中身1本あたりの目安
銀歯(金銀パラジウム合金)金12%以上・パラジウム20%以上・銀40%以上数百円〜数千円
金歯(金合金)K18〜K20相当のものが多い1本1〜2gで1万円台に届くことも
入れ歯の金属床コバルトクロム・チタンが主流貴金属を含まなければ対象外
※歯科用金銀パラジウム合金の組成はJIS T 6106の規定。金額は合金の種類・重さ・当日の相場で変わります。治療で外した歯科金属を扱っていない店もあるため、事前の確認を。

歯科で外したあと、封筒に入れたまま引き出しに残っている家は少なくありません。1本では小さな金額でも、家族の分を集めると数本になります。指輪やネックレスと一緒に見てもらえば、まとめて計算してもらえます。

ただし取り扱いは店によって分かれます。歯科金属は受け付けないと決めている店もあるので、持ち込む前にひと言確かめておけば、空振りを避けられます。

大阪府内でついた金額は、指輪よりも眼鏡や置物が目立つ

豊中市のK18眼鏡フレームが96,000円、池田市の純金レリーフが455,000円という実例が出ています。アクセサリー以外の金製品が並ぶのが、大阪府内の記録の特徴です。金は身に着ける物だけではない、という当たり前を思い出させてくれます。

品物買取方法・市買取金額
K24 遠藤兆映「勇駒」額レリーフ(箱付)出張・池田市455,000円
K18 HOYA 眼鏡フレーム(度入り)出張・豊中市96,000円
K18 手巻き懐中時計店舗・豊中市80,000円
大淵武則作 純金製置物「福亀」出張・吹田市70,000円
※福ちゃん公式サイトが公開している大阪府内の買取実績(2025年10〜11月)。買取当時の金額で、同じ品でも状態や相場で変わります。

眼鏡のフレームは盲点です。度が入ったままの古い眼鏡は捨てる物と思われがちですが、金枠なら重さの分だけ金属の価値があります。万年筆のペン先、ライターの本体、仏具の一部も同じこと。

金(ゴールド) K18 HOYA メガネ フレーム 度入り の買取実績
金(ゴールド) K18 HOYA メガネ フレーム 度入りの買取実績96,000円。大阪府で出張買取に出された1点(成約当時の相場。出典:福ちゃん 買取実績)

純金の置物やレリーフは、金の重さに作り手の名前が乗って金額が決まります。箱に作家名が書いてあれば捨てずに一緒に出す。455,000円という数字は、そこまで含めた結果です。

石が付いたジュエリーは、大阪の実例で桁が見える

ダイヤのリングで33万円、パールのブローチで10万5千円という金額が大阪府内で出ています。石が付くと金属の重さだけでは決まらなくなり、ブランドと石の質で金額が動きます。

品物買取方法買取金額
ブシュロン キャトルクラシック ダイヤモンドリング出張330,000円
シャネル フェイクパールブローチ出張268,500円
カルティエ トリニティ Cドゥ ネックレス店舗150,000円
ミキモト パールダイヤブローチ出張105,000円
ショパール ラブスリーフープ ネックレス出張65,000円
カルティエ ルビーコンテッサリング出張65,000円
※福ちゃん公式サイトが公開している大阪府内の買取実績(2024年)。買取当時の金額です。

目を留めたいのは2行目です。フェイクパールのブローチが26万円台。石が本物かどうかより、そのブランドで探している人がいるかどうかが金額を決めているという例です。金属の重さだけで判断すると、ここを取りこぼします。

ブシュロン キャトル クラシック ダイヤモンドリング の買取実績
ブシュロン キャトル クラシック ダイヤモンドリングの買取実績330,000円。大阪府で出張買取に出された1点(成約当時の相場。出典:福ちゃん 買取実績)

ここまでで、金属としての価値の出し方はひととおり見えたはずです。ここからは、大阪の家からよく出てくるもうひとつの品を取り上げます。記念の硬貨です。

造幣局のある街と、2つの万博の記念貨幣

2025年の万博記念一万円金貨は、造幣局の販売価格268,000円に対して、いま純金15.6gという中身だけで37万円台です。一方、1970年の万博100円は白銅で銀は入っていません。同じ「万博の記念硬貨」でも扱いが正反対になります。

記念貨幣を作っているのは造幣局。その本局が大阪市北区天満にあります。桜の通り抜けでおなじみの場所で、大阪の家に記念硬貨が残っている率が高いのは、この距離感と無関係ではないでしょう。順に見ていきます。

2025年万博の一万円金貨は、買ったときより中身が重い

純金15.6gなので、地金だけで約37万7千円。販売価格268,000円を10万円以上も上回っています。抽選で当たった人が「額面1万円なのに26万8千円」と驚いた貨幣が、いまは金の値上がりでこうなりました。

見方金額根拠
額面10,000円一万円金貨幣
造幣局の販売価格268,000円第三次発行・税と送料込み
金属としての価値約377,000円純金15.6g×24,171円
ヤフオクの落札400,000〜480,000円直近180日・3件
※発行枚数3万枚、購入は1人1個まで。仕様は財務省、販売価格は造幣局の公表値。地金の計算は2026年8月14日の店頭買取価格による。落札額はヤフオクの終了180日間の実績。

落札額が地金価値をさらに上回っているのは、プルーフ仕様の特製ケース入りで、発行が3万枚しかないからです。ケースと証明書をなくすと、この上乗せ分が消えます。押し入れにしまう前に、付属品をひとまとめに。

ここで大事なのは、記念貨幣の値段には「金属としての下限」があるという点です。人気が落ちても、地金の重さの分は残ります。相場が上がっているいま、下限そのものが上がっているという状態。

千円銀貨と500円貨は、同じ万博でも別の物として見る

千円銀貨は落札2万円台、500円のバイカラー貨は額面前後です。発行枚数が5万枚と232.8万枚。この差がそのまま値段に出ています。

貨幣中身と発行枚数いまの水準
千円銀貨幣純銀31.1g・5万枚(販売15,200円)落札22,550〜26,600円
同・プルーフ貨幣セット未開封リーフレット付き落札30,300〜36,300円
500円バイカラークラッド貨幣銅・亜鉛・ニッケル/7.1g・232.8万枚額面の500円前後
※仕様は財務省、販売価格は造幣局の公表値。落札額はヤフオクの終了180日間の実績(2026年8月時点)。千円銀貨の銀の重さだけなら約1万800円です。

千円銀貨は、銀の重さだけなら1万円台の前半。それが2万円台で取引されているので、上乗せ分はプルーフの仕上げと枚数の少なさによるものです。未開封のセットが3万円を超えているのは、開けた瞬間にその上乗せが減るから。

500円貨は232万枚を超える発行で、いまも財布に入っていることがあります。ミャクミャクのメダルやグッズも同じで、金属としての価値がない物は「思い出として持っておく」で構いません。天皇陛下御在位60年の10万円金貨のように、額面が高くて金を含む貨幣とは分けて考えるところです。

1970年の万博100円は白銅。銀は1グラムも入っていない

昭和45年の日本万国博覧会記念100円貨幣は白銅製で、量目9.0gの銅とニッケルです。「万博の記念硬貨だから価値があるはず」と大事にしていた家は多いのですが、金属としての価値はほぼありません。

出し方実際の水準
1枚単位100〜300円
10枚まとめ1,200円前後
50枚まとめ8,000円台
鑑定機関のケース入り4,000〜6,000円台
※ヤフオクの終了180日間の落札実績(68件・平均2,053円/2026年8月時点)。仕様は財務省の公表値。額面100円のまま買い物にも使えます。

それでも、まとめて出せば意味が出てきます。50枚で8,000円台なら1枚160円ほど。額面より少し高い水準で、銀行で両替するより手間の割に合います。引き出しに散らばっているなら、ほかの品と一緒に見てもらう程度で十分でしょう。

大阪の家では、この100円貨が茶封筒に入って出てくることがよくあります。捨てるにはもったいなく、売っても大金にはならない。そのあいだで止まっている品の代表格です。

昭和の100円銀貨は、額面の10倍になっている

鳳凰と稲穂の100円は品位が銀60%・量目4.8gなので、銀の重さだけで1枚約1,000円です。額面100円のまま使えてしまう貨幣が、中身では10倍。財布に入れたら大損という珍しい硬貨です。

貨幣発行年1枚の水準
鳳凰100円銀貨昭和32年〜銀の価値で約1,000円
稲穂100円銀貨昭和34年〜銀の価値で約1,000円
まとめ売りの落札(280枚)—1枚あたり約868円
まとめ売りの落札(44枚)—1枚あたり約830円
※品位(銀60%・銅30%・亜鉛10%)と量目4.8gは日本銀行の公表値。銀の価値は2026年8月14日の店頭買取価格347.16円/gで計算。落札額はヤフオクの終了180日間の実績。

実際の落札が地金の計算より少し低いのは、溶かして再利用するまでの費用が乗るからです。それでも1枚800円台。貯金箱に100枚あれば8万円という計算になります。

見分け方は簡単で、いまの100円より白っぽく、縁のギザギザが細かい。裏に稲穂か鳳凰が描かれていれば銀貨です。ほかの古い硬貨や紙幣が一緒に出てきたときは、古銭の買取相場の記事もあわせてどうぞ。

造幣局は大阪市北区天満。博物館で本物を見てから決めてもいい

記念貨幣を製造している造幣局の本局は、大阪市北区天満1-1-79にあります。構内の造幣博物館では、歴代の貨幣や勲章の実物が並んでいます。手元の硬貨が何なのか分からないとき、実物と見比べられる場所が市内にあるのは大阪の利点です。

博物館の建物は明治44年に火力発電所として建てられ、昭和44年から博物館として使われています。桜の通り抜けの期間だけ南門が開くのも、この場所だけの決まりごと。春に歩いた道の奥で貨幣が作られていると思うと、手元の硬貨の見え方も少し変わります。

記念貨幣は「作られた枚数」と「中身の金属」の2つで値段が決まります。万博の金貨は3万枚で純金15.6g、1970年の100円は白銅で大量発行。この2つを並べれば、記念硬貨の見方はだいたいつかめるはずです。次は、金額が決まったあとに引かれる手数料の話に移ります。

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「手数料なし」をどう見分けるか|引かれる場所は2つある

手数料は「別途で引く型」と「1g単価に織り込む型」の2つに分かれます。後者は明細に手数料の行が出ないので、無料に見えてしまうところ。比べるときは、最終的に受け取る金額だけを並べれば迷いません。

大手の地金商は、500g未満に2,200〜16,500円

田中貴金属では、売却する地金の合計重量が500g未満だと別途手数料がかかります。小さい地金ほど、溶かして検査し直す費用が割高になるためです。公表されているので事前に計算できます。

売却する合計重量別途手数料(税込)
500g以上不要
100g以上500g未満16,500円
50g以上100g未満8,800円
20g以上50g未満4,400円
20g未満2,200円
※田中貴金属工業の公表値(2026年8月時点)。金・プラチナ地金の売却時にかかる別途手数料で、品種ごとの合計重量に対して計算されます。

100gの金地金を売ると、当日の単価で241万円ほど。そこから16,500円が引かれます。率にすれば1%以下なので、大きな地金ならほとんど気になりません。

問題は小さいときです。20g未満で2,200円を引かれると、10gなら24万円に対して1%弱。5gまで下がると1.8%になり、手取りへの響き方が変わります。少量を何回にも分けて売るのが損なのは、このためです。

買取店の「手数料無料」は、単価で調整されていることがある

手数料を取らない店は、そのぶん1gの単価を相場より低く設定しているのが通例です。手数料無料という表示そのものが悪いわけではなく、単価とセットで見ないと比べられない、というだけの話。

店の取り分は、業界の解説記事でも買取金額の1〜3割程度とされます。地金の当日単価が24,171円のとき、K18の1gが18,100円ではなく16,000円と提示されたなら、その差が店の取り分。手数料の行が明細に無くても、実質は同じことです。

だから比較するときは、単価も手数料も一度忘れて「合計でいくら受け取れるか」だけを聞いてください。2軒に同じ品を見せて、最後の金額を並べる。これがいちばん早く、間違いのない方法です。

目減り料・精錬手数料・分析料という名目に注意

査定の場でだけ出てくる名目があります。金は溶かすと必ず少し減るため、その分を引くという考え方。理屈は通っていますが、事前に説明がないまま最後に出てくると納得しにくいものです。

名目言われる理由確かめ方
目減り料・減量分溶かすときに失われる分何%引くのかを数字で聞く
精錬手数料純度を戻す加工の費用単価に含むのか別かを聞く
分析料・検査料純度を測る費用刻印がある品でもかかるのかを聞く
振込手数料現金以外で受け取る場合その場で現金にできるか聞く
※どれも会社によって有無と金額が違います。表示が「無料」でも適用条件が付いていることがあるため、査定を頼む前の確認が要ります。

訪問買取を行う会社の多くは、出張料・査定料・キャンセル料・振込手数料を0円と明記しています。金額ではなく「無料」の二文字しか書いていない相手には、その4つを個別に尋ねるといい。答え方で分かります。

手取りの計算は単純です。1gの提示単価×重さ、そこから引かれる金額を全部差し引く。この1行を紙に書いて2軒分を並べれば、どちらが高いかは一目で決まります。次は、その2軒をどこで探すかという話です。

梅田・心斎橋・日本橋…大阪で持ち込む前に知っておきたいこと

大阪は街ごとに得意分野が分かれていて、同じ品でも行き先で結果が変わります。駅前ビルの地下、心斎橋の路面、日本橋の専門店、そして駐車場のある郊外型。どこへ運ぶかを決める前に、この差を知っておくと無駄足が減ります。

街ごとに集まっている店の種類が違う

梅田は駅前ビルの地下に買取の店が20軒以上集まり、はしごしやすいのが強みです。大阪駅前第1ビルから第4ビルまでが地下でつながっていて、とくに第2・第3ビルの地下に集中しています。1日で何軒か回って比べたい人には向いた土地。

エリア集まっている店の種類向いている場面
梅田・大阪駅前ビル地下金券や貴金属を扱う小規模店が多数数軒回って単価を比べたいとき
心斎橋・南船場ブランド品と貴金属の路面店バッグや時計と一緒に出したいとき
日本橋硬貨や切手を扱う専門店記念貨幣や古い硬貨があるとき
豊中・吹田・堺など郊外駐車場付きの総合買取店車で運ぶ量が多いとき
※店の種類の傾向をまとめたもので、個々の店の紹介ではありません。営業時間や取扱品目は各社の公式で確認を。

ただし、はしごには落とし穴もあります。高額な金を持って地下街を歩き回る時間が長くなること。50gの喜平が90万円だと分かったあとで、それを鞄に入れて何軒も回るのは気持ちのいいものではありません。

心斎橋には地金商のカウンターもあります。田中貴金属の心斎橋店は心斎橋筋1丁目にあり、地金とコインを扱う窓口。延べ棒や地金型の金貨を持っているなら、こうした窓口が候補に入ります。

ただし心斎橋も日本橋も、電車での移動と待ち時間を足すと半日が消えます。単価の差が数%なら、移動にかけた時間のほうが高くつくこともあります。

運ぶ・送る・呼ぶ、貴金属ならどれも選べる

金や宝石は小さくて軽いので、3つの方法すべてが使えます。家具や楽器のように「送れない」制約がない品目なので、あとは手間と安心のどちらを取るかという判断になります。

方法手間向いている場面
店に運ぶ移動と待ち時間。持ち歩く不安あり1〜2点で、近所に店があるとき
宅配で送る梱包と発送。手元を離れる日数がある急がず、対面が苦手なとき
家に来てもらう在宅の時間だけ。運ばない点数が多い、高額、外出しにくいとき
※貴金属は3方式とも扱う会社が多い品目です。ただし会社ごとに条件が違うので、申し込み時に確認を。

宅配で送る場合、輸送中の紛失や破損への補償がどうなっているかを先に読んでおきます。数十万円の金を封筒で送るのは避けたいところ。専用のキットを用意している会社なら、そのぶん安心して任せられます。

点数が多い家では、来てもらう方法が現実的でしょう。仏壇まわりの金具、亡くなった親の眼鏡、貯金箱の硬貨。バラバラの物をひとまとめに見てもらえます。

値がつかなかった品は、そのまま持ち帰ることになる

めっき品や洋白は「金属としては買えません」と返されます。持ち込んだ場合、それを鞄に戻してまた電車に乗ることに。往復の時間だけが残ります。

無料で引き取ってもらえるかどうかは会社によって分かれます。処分まで引き受ける会社もあれば、買えない物は一切預からないと決めている会社もある。捨てる手間まで含めて考えるなら、事前に電話で聞いておくのが早道です。

家に来てもらう方法なら、この往復そのものが発生しません。値がつく物だけ手放して、残りは元の引き出しへ。それで終わりです。

何でも扱う店で、金の単価が伸びにくい理由

衣類も家電も一緒に扱う店だと、金の出口が自分の店頭だけになります。棚に並べて売れる値段から逆算するので、買い取る金額の上限もそこで決まってしまうところ。金の場合、地金として溶かす流通に乗せられる相手のほうが単価を出しやすくなります。

もうひとつは査定の作り方です。家電から衣類まで全部扱う店では、担当者が持つ基準表に沿って値を付けます。刻印の読み方や試金石の使い方まで全員が身に付けているわけではないので、迷った品は安全側の金額に寄りがち。

店ごと・担当者ごとの差が出るのも同じ理由です。悪い店という話ではなく、扱う幅が広い業態ではそうなりやすい、というだけのこと。金だけをまとめて出すなら、貴金属を主に扱う相手を選んだほうが金額はそろいます。

持ち込みには持ち込みの良さがあり、その日のうちに現金になるのは大きな利点です。ただ、点数が多い・金額が大きい・平日に動けないという条件が重なるなら、運ばない方法も並べて考える価値があります。

1グラムでも高く手放すために、家でできること

金は磨かず、分けず、まとめて、相場を見て動く。この4点に「複数に聞く」を足せば十分です。骨董や着物のように目利きで決まる品目と違い、貴金属でできる工夫は数が限られています。だからこそ、外さないことが大事。

磨かない。とくに古い銀と作家物

研磨剤で磨くと表面が削れ、金属そのものが減ります。金は化学的に安定しているので黒ずみにくく、汚れて見えるのはたいてい表面のほこりです。柔らかい布で拭く程度にとどめます。

銀は放っておくと黒くなりますが、作家物の銀瓶や香炉では、その色合いも含めて評価されます。ぴかぴかに戻したせいで金額が下がる、というのは実際に起きることです。

壊れた物・片方だけの物も分けずに出す

切れたチェーン、留め具の壊れた指輪、片方だけのピアスも重さの分だけ値段になります。金属として計算する以上、形が保たれているかどうかは関係ありません。

捨てる箱に分けてしまうと、そのまま忘れられます。小さな袋にまとめて、査定の場へ一緒に持って行きます。1gでも1万8千円という単価です。

1回でまとめて出す

重量が増えるほど手数料の比率が下がり、手取りが増えます。500g以上で別途手数料が不要になる地金商の決まりは、その典型。買取店でも、まとまった量に単価を上げる方針の店があります。

家族に声をかけて、家じゅうの金を一度に集めるのがおすすめです。母の指輪、父の眼鏡、祖父の懐中時計、引き出しの銀歯。別々に出すより、確実に有利になります。

相場を見てから日を決める

金の単価は毎営業日変わり、1日で数百円動くこともあります。2026年8月14日は前日より423円下がりました。100gなら4万円強の差。急がないなら、地金商の公表値を数日眺めてから動くだけで違います。

反対に、下がるのを待って何か月も寝かせるのは別の話。相場を読み切れる人はいないので、目安として見る程度に。数日単位で決めるのがちょうどいいところです。

1軒で決めない

提示額に納得できなければ、その場で決めずに持ち帰れます。金の相場は公表されていて、誰でも同じ数字を見られます。だからこそ差が出るのは店の取り分の部分で、そこは聞いてみないと分かりません。

今日中に決めてくれと急かす相手は、そこで打ち切って差し支えありません。急ぐ理由があるのは、たいてい売る側ではなく買う側です。

5つのうち、いちばん差が出るのは「まとめて出す」です。手数料の比率が下がり、単価の交渉もしやすくなる。家じゅうを一度に見てもらう段取りを組めるかどうかが、手取りを決めます。

買取金額が下がる・断られるのはどんなときか

めっき品、洋白、そして持ち主が確認できない品。この3つが主な理由です。金属の量で決まる世界なので、傷や汚れで断られることはほとんどありません。

めっき・金張り・洋白は金属としての値がつかない

GPは数ミクロンの膜、GFでも全体の20分の1程度しか金がありません。見た目が同じでも中身が違うので、ここは正直に線を引く部分です。

ただし、めっき品でもブランドや年代によっては品物として値が付きます。金属としてはゼロでも、探している人がいるかどうかは別の話。まとめて見てもらえば、そこも一緒に判断してもらえます。

本人確認は法律の決まり。身分証がないと売れない

中古品を買い取る会社は、古物営業法で相手の確認を義務づけられています。運転免許証やマイナンバーカードを手元に。名義が違う品を代理で売る場合は、持ち主の確認も必要になります。

さらに、金地金などの売却の対価が200万円を超えると、会社は税務署へ支払調書を出す決まりです。このときマイナンバーの提示を求められます。隠れて売る手段はないと考えておくのが安全でしょう。

刻印が本物でも、中身が違うことがある

刻印と実際の純度が合わない品は一定数あります。土産物として買った海外のジュエリー、出所の分からない延べ板などが代表格。検査で純度が出れば、その値で計算されます。

期待していた金額と違ったとしても、それは店が値切ったのではなく中身がそうだったという話。数字を見せて説明してくれる相手なら、納得もしやすいはずです。

断られる品があっても、それで終わりにはなりません。値のつかない金属も、まとめて出せば処分まで引き受けてもらえることがあります。まずは全部見てもらってから振り分けるのが、いちばん手数が少なくて済みます。

実家じまい・相続で出てきた貴金属の注意

売る前に、相続人全員の了解を取っておいてください。貴金属は金額が大きくなりやすく、あとから「なぜ勝手に」となりやすい品です。順番を守るだけで、余計な話にならずに済みます。

誰の物かを先に決める

遺産分割が終わる前の売却は、後で揉める原因になります。50gの喜平が90万円という金額になる以上、洋服や食器とは扱いを分けたほうが無難です。

査定だけ先に受けて、金額を全員で共有してから決める方法もあります。売らずに数字だけもらう。それも査定の使い方のひとつです。

税金は「50万円の控除」から考える

金地金や金貨を売った利益は譲渡所得で、年間50万円の特別控除があります。買ったときの値段より上がった分が利益なので、控除の枠内に収まる家が大半でしょう。

保有が5年を超えていれば、課税の対象になる額はさらに半分になります。相続で受け継いだ品は、亡くなった人が持っていた期間を引き継いで数えます。

探しておきたいのが、買ったときの計算書や領収書です。利益は売った額から買った額を引いて出すので、買値を示す紙が残っていれば税金が軽くなります。延べ棒や金貨は購入時に計算書が発行されているはずなので、通帳や証書と一緒に保管されていないか確かめてください。見つからない場合の扱いも決まりがあるため、金額が大きいときは税務署か税理士に相談を。

仏具や記念品は、まとめて見てもらうと早い

仏壇の金具、位牌まわりの装飾、表彰の記念メダル。貴金属が使われている品は家の中に散らばっています。実家の片付けでは、これらを一度に見てもらうと手戻りがありません。

ただし仏壇そのものの扱いは宗派や家族の考えで違います。金具だけを外して売るかどうかは、手を付ける前に相談しておいたほうがいいところ。

実家の整理は、時間との勝負になりがちです。誰の物かを決め、まとめて査定を受け、記録を残す。この3つを押さえておけば、あとから困ることはほとんどありません。

家に来てもらって売る「出張買取」という方法

申し込むと査定する人が自宅へ来て、その場で重さを量り、金額を出し、納得できれば現金を受け取ります。玄関から出ないので、高額な金を持ち歩く時間がありません。大阪は当日中の訪問に対応する会社が多い土地でもあります。

呼んで、量ってもらって、断っても0円

訪問買取を行う会社の多くは、この3つと振込手数料を0円と明記しています。来てもらうだけなら、費用は発生しません。査定の数字をもらうためだけに呼ぶ使い方もできます。

申し込みは電話・Web・LINEのいずれかが一般的で、朝のうちに連絡すればその日のうちに来られることもあります。梅田まで往復する時間を考えれば、待っているほうが早く終わる家も多いはず。

この記事で名前を挙げている訪問買取の会社は「福ちゃん」ひとつです。大阪の貴金属と噛み合う理由は、こちらにまとめました。

押し買いが心配なら、断る手順を先に確かめる

提示された額に納得できなければ、その場で全部見送って構いません。費用も生じません。家に上がられて断りにくい、という不安はもっともですが、判断の権利は最後まで持ち主の側にあります。

返事は品物ごとに分けられます。指輪だけ手放して眼鏡は残す、という決め方も通ります。全部まとめて売る義務はどこにもありません。

制度の裏づけもあります。訪問して買い取る取引は、書面を渡された日から8日間、あとで契約を取り消せる決まりです(一部の品目を除く)。「今日中に決めてほしい」「取り消しはできない」と言う相手なら、玄関先で話を終えて差し支えありません。売った品はその期間中、業者に引き渡さず手元に置いておくこともできます。

重さを量るところを目の前で見られる

金は数字で決まる品目なので、査定の過程がそのまま見えるのが利点です。秤に載せて何グラム、刻印はK18だから単価はいくら、掛け算していくら。目の前で計算されれば、納得しやすくなります。

店のカウンター越しだと奥へ持って行かれることもあります。目の届く場所で全部済むのは、貴金属では特に安心できる部分でしょう。申し込み方や当日の進み方は出張買取の仕組みと使い方の記事に詳しく書きました。

運ぶ手間も、持ち歩く不安もなく、断る余地も残る。梅田行きの電車に乗る前に、一度試してみる価値はあります。

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どの会社に量ってもらうか、画面を見るだけで決まる

金を任せる相手は、公式サイトを開いた時点でほぼ絞り込めます。単価と手数料の書き方、許可番号、実績の並び、訪問までの日数、そして断りたいときの決まり。どれも電話をかける前に画面上で読める内容です。

単価と手数料の両方が数字で書いてあるか

「高価買取」ではなく、1gいくらと手数料の有無が並んでいるかを見ます。金は数字で比べられる品目なので、書けるはずの数字を書いていない相手は後回しにします。

相場表の近くに小さく「別途手数料をいただきます」と添えてあることがあります。単価だけ見て高いと判断すると、当日にずれます。

12桁の許可番号を、会社概要に出しているか

使用済みの品を買う商売には公安委員会の許可が必要で、12桁の番号が割り当てられます。大阪の会社なら大阪府公安委員会の番号が載るのが通例で、会社概要のページに掲げていない相手は候補から外します。

訪問して買い取る営業には、この許可が前提になります。番号を出していない相手が家に来る、という話にはしないでください。

実績に自分の持ち物と近い品があるか

品名と金額と買取日が並んだ一覧は、その会社が値を付けてきた回数を表しています。指輪とネックレスばかり並んでいて、眼鏡や記念貨幣が1件も無いなら、その分野を見られる人が社内にいない可能性があります。

目で追うのは、引き出しから出てきた品と形の近いものです。大阪府内の市名まで書かれていれば、なお比べやすくなります。

訪問までの日数が、明け渡しの予定に間に合うか

申し込んでから訪問までの日数が、片付けの計画を左右します。朝の連絡で夕方に来る会社もあれば、次の空きが1週間先という会社も。実家の明け渡し日が決まっているなら、ここを最初に読みます。

あわせて見ておきたいのが、扱える品目の広さです。金だけしか見ない相手だと、着物や食器が残ってもう一度誰かを呼ぶことになります。

断ったときの費用と、8日間の決まりを書いているか

キャンセル料0円と8日間の解約期間について、サイトに書いてあるかを確かめます。都合の悪い決まりを先に開示している相手は、当日の説明も丁寧なことが多いところ。

反対に、書面を渡さない、金額の内訳を言わない、その場で決めろと言う。この3つがそろったら、玄関先で切り上げて差し支えありません。

5つとも、頼む前に画面を見れば分かることばかりです。大阪は会社の数が多いぶん順位を付けた記事もたくさんありますが、他人の順位より自分の目で確かめたほうが早く決まります。

金も着物も、福ちゃんなら大阪府内どこでも1回の訪問で済む

即日出張の対象地域に「大阪府全域」と書かれていて、府内ならどこでも当日の訪問が視野に入ります。都道府県をまるごと指定しているのは埼玉県と大阪府だけ。19の品目を1回の訪問で見てもらえるので、金と一緒に着物や食器が出てくる片付けとも噛み合います。実際に頼んだ人の声は、福ちゃんの評判記事で詳しく取り上げています。

対象地域の指定が「大阪府全域」と広い

市名で区切られている都市が多いなか、大阪は府の全域が対象です。大阪市内はもちろん、堺・東大阪・枚方・豊中・吹田・高槻まで同じ扱い。実家が府内のどこにあっても、条件が変わりません。

ただし予約が埋まっていれば対象地域でも当日は難しい、と公式に断りがあります。明け渡しの日が決まっているなら、朝のうちに連絡しておくと予定が崩れません。

大阪府内の実績が、品名と市名と買取日つきで並ぶ

この記事の表に載せた金額の多くは、公式サイトが公開している府内の実績です。池田市で純金レリーフに45万5千円、豊中市でK18眼鏡フレームに9万6千円、吹田市で純金の置物に7万円。ダイヤのリングやパールのブローチも府内で実例が出ています。

どの市でいつ買い取ったかまで添えてあるので、手元の品と並べて見られます。指輪以外の金製品が並んでいる点も、家の中を探すときの参考になるはずです。

大阪市内の2店舗は別の看板で営業している

梅田第1ビル店と心斎橋南船場店は、現在どちらも「バイセル」の名前で営業しています。公式サイトにも旧店名が併記されていて、運営は同じグループ。看板が変わっても、査定してもらえる品目や条件はそのままです。

店舗看板覚えておきたい点
大阪 豊中店(豊中市少路)福ちゃん10時〜18時・年中無休。共用駐車場21台
梅田第1ビル店(北区梅田)バイセル(旧 福ちゃん梅田店)大阪駅前第一ビル1階・10時〜19時
心斎橋南船場店(中央区南船場)バイセル(旧 福ちゃん心斎橋店)10時〜19時
※公式サイトの店舗一覧より(2026年8月時点)。訪ねる前に営業日と受付時間を公式で確認してください。

もうひとつ、大阪の店だけにある利点があります。京都や神戸、福岡、広島の店には「査定買取に事前のご予約が必要」という注記が付いていますが、豊中店にはそれがありません。予約優先とは書かれているものの、予約が取りにくくて動けないという足止めは起きにくいところです。

とはいえ豊中まで金を持って行くかどうかは、また別の判断でしょう。府内なら訪問の対象で、しかも査定料もキャンセル料もかかりません。まず数字だけもらって、そこから決めても遅くはありません。

頼んだ日から現金が手に入るまで

連絡してから現金を受け取るまで、自分が動くのは合計1時間ほどです。申し込みに3分、日程の相談に数分、当日の立ち会いが30分から1時間。玄関から出る場面はありません。

STEP1 金の品を、何が何点あるかだけ伝える

電話・Web・LINEのどれでも申し込めます。所要は3分ほど。指輪が何点、切れたネックレスが何本、記念硬貨が何枚。だいたいの数を伝えるだけで足ります。

刻印が読めない品があるなら、そのまま言っておきます。検査の道具を持って来てもらえるかどうかが変わってきます。

STEP2 日時と、車を停める場所を決める

希望日を伝えると、その場で時間帯まで決まります。大阪府全域が当日訪問の対象なので、朝に連絡してその日の午後、という流れも起こります。

市内の細い道沿いや、駐車スペースのない集合住宅なら、その点を先に伝えておきます。近くのコインパーキングを案内しておくと、当日が滑らかに進みます。

STEP3 目の前で量って、1点ずつ金額を出す

テーブルに広げ、秤に載せ、刻印を確かめて計算します。30分から1時間ほど。金と銀とめっき品を分けるところから始まるので、見ているだけで手元の内訳が分かってきます。

身分証の提示を求められるので、運転免許証などを手元に置いておきます。名義が親のままなら、必要なのは親の身分証です。途中で「これも」と品を足しても構いません。

STEP4 1点ずつ、売るか引き出しへ戻すかを決める

出てきた数字に納得できたら現金を受け取り、思っていたより低ければ1点も渡さずに終われます。見送っても請求は来ず、品物は元の引き出しへ戻すだけです。

品物ごとに決められるので、切れたチェーンだけ手放して指輪は残す、という選び方もできます。判子を押したあとで気が変わったときも、書面を渡された日から8日間は取り消せる決まりです(一部の品目を除く)。

ここまで、梅田にも心斎橋にも行っていません。金額だけ知りたいという使い方でも、この4つの手順は変わりません。

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手数料と税金、記念貨幣。売る側が最後まで迷うところ

手数料の引かれ方、記念貨幣の扱い、税金の線引き。金を手放す人が最後まで判断に困る話に、順に答えていきます。

手数料なしの店を選べば、いちばん高く売れますか?

いいえ、単価とセットで見ないと分かりません。

手数料を取らない店は、そのぶん1gの単価を下げていることがあります。逆に大手の地金商は単価を公表するかわりに、500g未満で2,200〜16,500円を別途もらう決まりです。比べるときは「最後にいくら受け取れるか」だけを聞いてください。

2025年の万博の記念金貨は、いくらで売れますか?

純金15.6gなので、金属としてだけで37万円台になります。

造幣局の販売価格は268,000円でしたが、金の相場が上がったことで中身のほうが高くなりました。ヤフオクでは40万〜48万円で落札されています。ケースと証明書がそろっていると、上乗せ分が残りやすくなります。

1970年の大阪万博の100円硬貨は価値がありますか?

白銅製で銀は入っておらず、1枚100〜300円ほどです。

財務省の公表値でも素材は白銅、量目は9.0g。まとめて出せば50枚で8,000円台という落札もあります。額面100円のまま買い物にも使えるので、無理に売る必要はありません。

刻印が読めない指輪でも査定してもらえますか?

はい、検査で純度を測れば金額を出せます。

試金石や蛍光X線で中身を確かめる道具があるので、刻印が摩耗していても問題ありません。自分で削って確かめるのは、製品としての金額が下がるので避けてください。

家まで来てもらって、何も売らずに帰すのは失礼になりませんか?

いいえ、1点も売らなくても請求は来ません。

指輪だけ渡して眼鏡は残す、という分け方もできます。訪問して買い取る取引は、書面を渡された日から8日間なら取り消せる決まりです(一部の品目を除く)。その場で判子をと急かす相手なら、玄関先で話を終えてしまいましょう。

銀歯や金歯も買い取ってもらえますか?

はい、金銀パラジウム合金として値がつきます。

保険診療の銀歯は規格で金12%以上・パラジウム20%以上と決まっていて、見た目が銀色でも金が入っています。ただし歯科金属を扱わない会社もあるため、申し込み時にひと言確かめておくと確実です。

金を売った代金に、税金はどこからかかりますか?

利益が年間50万円以内なら、特別控除の枠に収まります。

金地金や金貨の売却益は譲渡所得で、保有が5年を超えていれば課税対象の額がさらに半分になります。なお、1回の売却が200万円を超えると業者から税務署へ支払調書が出される決まりです。金額が大きいときは税務署か税理士にご相談ください。

大阪市内に福ちゃんの店舗はありますか?

市内の2店舗は現在バイセルの名前で営業しています。

梅田第1ビル店と心斎橋南船場店がそれにあたり、どちらも旧店名が公式に併記されています。福ちゃんの看板が出ているのは豊中店で、こちらは年中無休・駐車場21台。府内は全域が当日訪問の対象なので、運ばずに済ませる方法もあります。

金100万円分というと、どのくらいの重さですか?

純金なら約41グラムです。

2026年8月14日の単価24,171円で計算した数字で、100g入りの延べ棒の半分にも届きません。K18なら約55グラムなので、太めの喜平ネックレス1本ほど。金は思っているより軽い状態で大きな金額になります。

相場が上がるまで待ったほうがいいですか?

数日単位で見るのは有効ですが、何か月も寝かせる意味は薄いです。

金の単価は毎営業日変わり、2026年8月14日は前日より423円下がりました。100gなら4万円強の差になります。先を読み切れる人はいないので、公表値を数日眺めて決める程度がちょうどよいところです。

秤に載せる前に、押さえておきたい数字を並べる

金額の出し方から手数料の見分け方まで、押さえておきたい点を並べておきます。手元の品を思い浮かべながら、当てはまる行だけ拾えば十分です。

この記事の要点まとめ
  • 金額は「1gの単価×重さ×純度」。2026年8月14日は金24,171円・プラチナ9,471円・銀347.16円
  • K18は金75%なので1gあたり約18,100円。4gの指輪なら約7万2千円という計算
  • K18の喜平ネックレスは太さで重さが3倍変わり、50gなら約90万円になる
  • GPはめっき、GFは金張り。K18WGは白いが金75%で単価はK18と同じ
  • 大阪府内の実例は眼鏡フレーム96,000円、純金レリーフ455,000円と指輪以外が目立つ
  • 2025年万博の一万円金貨は純金15.6g。販売価格268,000円に対し地金だけで37万円台
  • 1970年万博の100円は白銅で銀を含まない。1枚100〜300円が実際の水準
  • 鳳凰・稲穂の100円銀貨は銀60%・4.8g。銀の重さだけで額面の10倍にあたる
  • 延べ棒は500g以上なら手数料なし。1kgで2,417万円、100gなら手数料を引いて約240万円
  • 大手の地金商は500g未満に2,200〜16,500円の別途手数料。小口ほど率が上がる
  • 手数料無料の店は1g単価で調整していることがある。比べるのは最終の受取額だけ
  • 梅田の駅前ビル地下は数軒回りやすい反面、高額な金を持ち歩く時間が長くなる
  • 磨かない・壊れた物も分けない・1回でまとめる。この3つで手取りが変わる
  • 相続の貴金属は誰の物かを決めてから査定へ。利益は年50万円の特別控除、200万円超で支払調書
  • 大阪府は全域が即日訪問の対象。査定だけ受けて数字をもらう使い方もできる

順番はひとつだけ守ってください。重さと純度で自分なりの当たりを付けてから、金額を聞く。逆にすると、示された数字が高いのか安いのか判断できないまま話が進みます。

引き出しの奥の金を、量ってもらうところから

貴金属の整理でいちばん気を使うのは、査定そのものより持ち運ぶ時間です。50gの喜平が90万円と分かった瞬間から、鞄の重さが変わって感じられます。梅田の地下街を何軒も回るとなれば、なおさら。

その時間をまるごと省く方法があります。家に来てもらい、テーブルの上で量ってもらう。数字が合わなければ、そのまま引き出しに戻すだけです。

母が結婚したときの指輪、父が毎日かけていた眼鏡の金の枠、家族で見に行った万博の記念に買った硬貨。どれも値段を付けるのが少しためらわれる品でしょう。それでも、次に使う人のところへ渡っていくなら、引き出しの奥で眠らせておくより落ち着くところがあります。

まずは重さを量ってもらうところから。手元の金がいくらなのか、それが分かるだけで片付けの見通しは大きく変わります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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