古銭の買取相場は?記念硬貨・大判小判・古紙幣など種類別の金額と損しない売り方

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「仏壇の引き出しから、祖父が集めていたらしい古い硬貨がひと箱。価値があるのか、ただの小銭なのか判断がつかない……」。そんな状態で手が止まっている人は少なくありません。

古銭でまず知っておきたいのは、金額の幅です。近年の記念硬貨は額面前後どまり、その一方で江戸期の小判や明治の金貨は数十万円に届きます。同じ「古いお金」でも、種類が変われば桁がいくつも動きます。

やっかいなのは、素人目に高そうな品ほど当てにならない点。土産物の小判レプリカや中国古銭の贋作は数多く出回っています。逆に、地味な明治の銀貨に数十万円がつくことも。見た目や思い込みで仕分けると、まず判断を誤ります。

古銭は一枚一枚は小さくても、箱や袋にまとまると意外に重い。しかも中身が高額なら、持ち歩くこと自体が気がかりです。店まで運び出す前に、担当が訪ねてくる形も天秤に載せてみてください。まとめて見てもらえて、外に持ち出さずに済むからです。

この記事では、記念硬貨から大判・小判、寛永通宝などの穴銭、古紙幣、金貨・銀貨、外国コイン、中国古銭、プルーフ貨幣セット、財布の中のプレミア硬貨まで種類別の買取相場をまとめました。値段が伸びない理由、洗ってはいけない理由、値段がつかなかった古銭の扱いまで整理しています。最後まで目を通せば、手元の一箱の行き先が自分で決められるようになります。

この記事を読んでわかること

  • 記念硬貨・大判小判・穴銭・古紙幣・金貨銀貨・外国コイン・中国古銭・プルーフ貨幣セットの買取金額の目安
  • 額面どまりになる古銭と、数十万円に届く古銭の境目
  • ギザ10やエラー硬貨など、財布の小銭で額面を超えるもの
  • 金や銀の相場が買取金額をどこまで左右するか
  • 古銭を洗う・磨くと金額が落ちる理由
  • レプリカ・贋作が混ざりやすい種類と、素人判断の危うさ
  • 値段がつかなかった古銭や旧札を額面で使う方法
  • 字体と刻印を読める相手かどうかの見きわめ方
  • 宅配が使えない品目であることと、そのぶん狭まる出し先

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目次

古銭の買取相場|種類別の買取金額

古銭の買取金額は、額面どまりの数百円から数百万円まで開きます。金額を決めるのは種類・発行年・発行枚数・状態、そして金銀の相場です。近年の記念硬貨は発行枚数が多く額面前後、江戸期や明治期の貨幣は現存数が少なく高値に届きます。まず全体の並びを眺めてみてください。

区分買取金額の目安
平成以降の記念硬貨・現行硬貨額面〜数千円
プルーフ貨幣セット約1,500〜1万円
江戸期の穴銭(寛永通宝・天保通宝)数円〜数十万円
明治〜昭和の銀貨・古紙幣約1,000円〜数十万円
記念金貨・地金型金貨・大判小判約7万〜90万円超
中国古銭の名品約19万〜75万円
※買取業者が公表する買取参考価格・買取実績をもとに作成。2026年7月時点の目安で、状態・発行年・金銀相場・業者により変動します。

幅を先に押さえておくと、査定結果を聞いてから慌てずに済みます。ここからは種類ごとに、具体的な品名と金額を見ていきます。

古銭の種類別買取相場と金額目安(記念硬貨・大判小判・穴銭・古紙幣・金貨銀貨・外国コインと中国古銭)

記念硬貨の買取相場

記念硬貨は、金貨なら数十万円、銀貨なら数千円から3万円台、500円クラッド貨は額面前後が目安です。素材が金か銀か、そして発行枚数がどれだけ絞られたか。この2点でほぼ決まります。

品名買取金額の目安
1964年 東京オリンピック 1,000円銀貨〜約5,000円
東京2020オリンピック 1,000円銀貨〜約6,500円
天皇陛下御在位60年記念 1万円銀貨約9,500〜12,000円
地方自治法施行60周年記念 1,000円銀貨〜約32,400円
皇太子殿下御成婚記念 5万円金貨約39万円前後
天皇陛下御即位記念 10万円金貨〜約80万円
※古銭・貴金属買取店の公表する買取参考価格をもとに作成。2026年7月時点。金貨・銀貨は地金相場に連動して日々動きます。

注意したいのが、同じ行事の記念硬貨でも額面ごとに扱いが分かれる点です。地方自治法施行60周年の記念貨には1,000円銀貨と500円のバイカラークラッド貨があり、後者は発行枚数が多く額面前後で落ち着きます。東京2020の100円クラッド貨も同様です。

逆に金貨は、金そのものの価値が下支えします。御成婚記念5万円金貨は純金18グラム。金相場が上がれば、額面の何倍にもなります。行事ごとの発行枚数と金額の並びは記念硬貨の種類別の買取金額にまとめました。御在位や御成婚の金貨だけを確かめたいなら、天皇陛下の記念硬貨の相場のほうが早く済みます。

1964年東京オリンピック記念1000円銀貨の表面(富士山と桜)と裏面(五輪マーク・昭和39年)
1964年東京オリンピック記念1,000円銀貨。表は富士山と桜、裏は五輪マークと昭和39年の表記。買取の目安は〜約5,000円。出典:Wikimedia Commons(As6673, CC BY-SA 3.0)

大判・小判の買取相場

本物の小判は、天保小判で9万円台、慶長小判なら80万円台まで届きます。江戸期の貨幣は鋳造された時期ごとに金の含有量が違い、それがそのまま金額の差になります。

品名買取金額の目安
天保小判金〜約94,500円
享保小判金〜約346,500円
慶長小判金〜約819,000円
天保五両判金〜約945,000円
一分判金・二朱金などの古金銀1枚あたり数千〜数万円
土産物・記念品のレプリカ値段がつかない
※古銭買取店の公表する買取参考価格をもとに作成。2026年7月時点。真贋・状態・鑑定書の有無で大きく変わります。

鑑定書が付いていると評価は安定します。天保8年から安政5年の天保小判に鑑定書が添えられていた品が、12万4,000円で買い取られた例も。まとめて出たときも侮れません。天保一分金と天保二朱金の計21点で13万9,000円という実績があります。

一方で、額に入った小判や桐箱入りの記念品は、ほとんどが金メッキのレプリカです。持っている品がどちらか分からないなら、重さを量ってみてください。本物の天保小判は11グラム台。極端に軽ければ複製を疑う手がかりになります。重さと鑑定書からどう読み分けるかは、大判・小判の買取相場と本物の見分け方で細かく扱っています。

慶長大判・慶長小判・一分判金の実物。左が墨書のある大判、右上が小判、下が一分判金3枚
慶長期の金貨。左の大きな一枚が大判(墨書入り)、右上が小判、下の小さな長方形が一分判金。同じ江戸期の金貨でも大きさと金額がまるで違う。出典:Wikimedia Commons(PHGCOM, CC BY-SA 3.0)

穴銭(寛永通宝・天保通宝)の買取相場

中央に四角い穴の開いた銭は、大半が数円から数十円。ただし特定の種類だけが数万円から30万円に跳ね上がります。江戸時代に300年近く鋳造された寛永通宝は現存数が桁違いに多く、まとめて出てきても総額は伸びません。

品名買取金額の目安
寛永通宝(一般的な種類)数円〜数十円
寛永通宝 二水永〜約5万円
寛永通宝 島屋文〜約30万円
天保通宝(本座長郭などの通用銭)数百〜3,000円
天保通宝 母銭・会津長貝寶約6万〜10万円超
皇朝十二銭(和同開珎など)約1万〜10万円
※福ちゃん公式の買取価格表および古銭買取店の公表相場をもとに作成。2026年7月時点。字体・鋳造地の判別で金額が変わります。

高値がつくのは字体や作りの違いで見分ける種類です。「永」の字が二と水に分かれて見える二水永、「通」の右上がユの形になる島屋文。見た目はほとんど同じでも、金額は数千倍離れます。

もうひとつ見逃せないのが母銭です。通用銭を鋳造するための型として作られた銭で、彫りが深く仕上げも丁寧。天保通宝の母銭なら6万円前後がつきます。束のなかに一枚だけ紛れていることがあるため、数が多くても全部見てもらう意味があります。

寛永通宝の表面(寛永通寳の4文字と中央の四角い穴)と裏面
寛永通宝(1668年鋳造・直径23mm)。中央の四角い穴と「寛永通寳」の4文字が目印。この形の大半は数円〜数十円だが、字体の違いで数万円に届く種類がある。出典:Wikimedia Commons(Gary Todd, CC0)

古紙幣・旧札の買取相場

昭和の旧札は額面前後、明治期の紙幣になると数十万円に跳ね上がります。境目は「いまも有効な銀行券かどうか」。額面で使える紙幣は、それ以上の値がつきにくいと考えてください。

品名買取金額の目安
岩倉具視500円札 C号券(1969〜1994年)額面500円前後
岩倉具視500円札 B号券・未使用約500〜5,000円
新国立銀行券 5円券〜約144,000円
改造紙幣1円(神功皇后)〜約180,000円
兌換券甲号1000円(日本武尊)〜約288,000円
明治通宝 10円札〜約50万円
※古銭・紙幣買取店の公表する買取参考価格をもとに作成。2026年7月時点。折れ・シミ・破れで大きく下がります。

タンスから出やすいのが岩倉具視の500円札です。ただし発行枚数が膨大で、透かしのないB号券の未使用品を除けば額面どおりに落ち着きます。板垣退助100円札も同じ扱いです。

額面を超えるのは、記番号が特殊な紙幣。ゾロ目や「A」で始まり「A」で終わる初期の記番号、印刷のずれた誤刷などです。束で出てきたら、番号だけでも眺めておく値打ちがあります。どの札がいまも額面で使えて、どれが額面を超えるのか。線引きは古紙幣・旧札の買取相場で一覧にしています。

岩倉具視の肖像が描かれた500円札B号券の表面。記番号はアルファベット1桁で始まる
岩倉具視の500円札(B号券・1951年発行開始)。記番号が英字1文字で始まるのがB号券、2文字ならC号券で、C号券は額面どおりに落ち着く。出典:Wikimedia Commons(Eclipse2009, パブリックドメイン)

金貨・銀貨の買取相場

明治期の金貨・銀貨は、状態が良ければ数十万円から数百万円に届きます。近代貨幣のなかでも、発行年によって現存数が極端に違うのがこの分野。「同じ一円銀貨」でも、年号ひとつで金額が変わります。

品名買取金額の目安
鳳凰100円銀貨(昭和)数千円
旭日竜大型50銭銀貨(明治)数万円
旧一円銀貨(明治)数万円〜
新1円銀貨 明治34年・美品2枚で378,000円(実績)
旧10円金貨 明治4年・有輪約420,000円(実績)
旧二十円金貨(明治)数百万円
※買取店の公表する買取参考価格・買取実績をもとに作成。2026年7月時点。年号と状態で金額が大きく分かれます。

昭和の100円銀貨や50円銀貨は、いまも財布に入っていそうな見た目のまま数千円になることがあります。銀を含んでいるためです。反対に、明治の一円銀貨は摩耗が進んだ品と未使用に近い品とで10倍以上の開きが出ます。

「どうせ小銭」と思って財布の小銭入れに移してしまう前に、年号だけは確認しておきたいところです。地金の値段とプレミアをどう足し引きするかは金貨の買取相場、年号ごとの落差は銀貨の買取相場に分けて書きました。

明治22年の一円銀貨。表は菊紋と「一圓」、裏は竜図とONE YENの刻印
明治22年の一円銀貨(直径38.3mm・重さ26.96g)。裏の竜図の周囲に発行年が刻まれており、この年号ひとつで金額が何十倍も変わる。出典:Wikimedia Commons(CC0)

外国コインの買取相場

地金型の金貨は金相場そのままで動き、1オンス金貨なら70万円台がひとつの目安です。収集家向けの希少コインと違い、金や銀の重さで値段が決まるのが特徴です。

品名買取金額の目安
メイプルリーフ金貨 1オンス〜約715,000円
メイプルリーフ金貨 1/4オンス〜約173,000円
メイプルリーフ金貨 1/10オンス〜約69,000円
ウィーン金貨・イーグル金貨 1オンス金相場に連動しほぼ同水準
パンダ銀貨・メイプル銀貨 1オンス数千円(銀相場に連動)
現行の外国紙幣・廃止された通貨買取対象外のことが多い
※金貨買取店が公表する2026年7月25日時点の買取参考価格。金・銀の相場は日々変動します。

海外旅行の余りとして残った紙幣やコインは、事情が異なります。現行の外貨は両替所の扱いで、古銭としての価値はほぼ付きません。すでに廃止された通貨は両替もできず、行き場を失いがちです。

ただしユーロ導入前のドイツマルクやフランスフランのように、収集の対象として一定の需要が残る通貨もあります。まとめて出てきたなら、選り分けずにそのまま見てもらうのが確実です。為替の影響や鑑定機関のスラブまで踏み込んだ話は、外国コインの買取相場のほうで扱っています。

中国古銭の買取相場

中国古銭は日本の古銭より高く動くことがあり、名品なら19万円から75万円に達します。本国のコレクターが買い戻す流れが続いているためです。ただし贋作の多さでも、この分野は群を抜いています。

品名買取金額の目安
咸豊元宝 背當百約19万〜71万円(実績)
孫文 壹圓銀貨(三羽烏)約344,000円(実績)
中華民国共和記念幣 壹圓銀貨〜約756,000円
中華人民共和国成立30周年記念 400元金貨約279,000円(実績)
外貨兌換券・満州中央銀行紙幣数百円〜数万円
贋作・現代の複製品値段がつかない
※買取店の公表する買取参考価格・買取実績をもとに作成。2026年7月時点。真贋の判定結果で金額はゼロにも数十万円にもなります。

中国古銭の贋作は精巧です。写真を見比べただけでは判別がつかず、重さや縁の作り、地の質感まで確かめて初めて分かります。フリマアプリで安く出回っている品の多くが複製だと考えたほうが無難です。

手元の品が本物か偽物か。それを決めるのは持ち主ではなく、鑑定できる相手です。「たぶん偽物だから」と処分してしまうのが、この分野でいちばん惜しい手放し方になります。銭種ごとの金額と、贋作が出回りやすい銘柄は中国古銭の買取相場に並べてあります。

プルーフ貨幣セットの買取相場

プルーフ貨幣セットは、額面666円に対して1,500円から1万円ほどで買い取られます。造幣局が毎年販売してきた収集用のセットで、鏡のように磨かれた硬貨がケースに収まっています。

品名買取金額の目安
初期(昭和62年前後)の通常セット約1,500〜2,000円
年銘板入りの通常セット(2003年〜)約5,000円前後
江戸開府400年記念(2003年)約4,000〜5,000円
桜の通り抜け(平成29年)約6,000円
ウルトラマン50周年記念(平成28年)約6,000〜7,000円
造幣東京フェア2015約1万円
※古銭買取店の公表する買取相場をもとに作成。2026年7月時点。ケース・外箱・証明書の有無で変動します。

このセットで金額を左右するのが付属品です。専用ケース、外箱、造幣局の証明書がそろっているかどうかで数千円は動きます。年銘板と呼ばれる年号入りの金属板が入っている年のセットも、評価が上がります。ミントセットとの見分け方や当たり年については、プルーフ貨幣セットの買取相場のほうが詳しいです。

プレミア年号・エラー硬貨の買取相場

いま財布に入っている硬貨でも、年号や製造の不具合しだいで数千円から10万円台になります。発行枚数が極端に少ない年号と、製造の途中で生じたずれ。この2つが額面を超える条件です。

品名買取金額の目安
ギザ10(昭和26〜33年)・使用済み額面の数倍
ギザ10 昭和33年・未使用数千〜数万円
昭和64年など発行期間の短い年号額面の数倍〜
穴ずれ・角度ずれの硬貨数千円〜10万円前後
影打ち・片面打ちの硬貨数千円〜数十万円
通常の年号・不具合のない現行硬貨額面どおり
※古銭買取店の公表相場および福ちゃん公式コラムをもとに作成。2026年7月時点。ずれの大きさと状態で幅があります。

縁にギザギザのある10円玉は昭和26年から33年までの発行で、なかでも昭和33年は製造数が少なく別格です。ただし使い込まれた品は額面の数倍にとどまります。手をつけずに保管されていたかどうかが分かれ目になります。

製造の不具合による硬貨は、穴の位置が大きくずれた5円玉や50円玉、図柄が薄く二重に写った影打ちなどです。財布から出てきた小銭に違和感があったら、使ってしまう前に取り分けておきましょう。

ここまで種類別に見てきたとおり、古銭は「額面前後で終わる品」と「桁が変わる品」がひと箱の中に同居します。だからこそ、選り分けずに全部まとめて見てもらうのが取りこぼしを防ぐ近道になります。

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古銭の買取金額が思ったより低くなる3つの理由

期待より安い金額が出るのは、欲しがる人の少なさ・売り先の狭さ・年号を見分けられない査定という3つが重なるためです。店の対応が悪いわけではなく、扱う業態によってそうなります。順に見ていきます。

古銭の買取金額が期待を下回る3つの理由(買い手が収集家に限られる・国内の店頭販売だけが前提・年号や真贋を見分けられない)

買いたい人が収集家に限られるから

古銭を欲しがるのは、基本的に収集家です。服や家電のように日常で使う品ではないため、買い手の数がはじめから限られます。買い手が少なければ、店も在庫を抱える期間を見込んだ値付けをせざるを得ません。

とくに額面前後で落ち着く記念硬貨は、コレクターがすでに持っている品ばかり。何十枚あっても金額が伸びにくいのはこのためです。

売り先が国内の棚に閉じていると、天井が下がる

何でも扱うリユース店は、仕入れた品を自分の店頭に並べて売り切ります。だから売値の天井はその棚の相場で決まり、提示される買取額はそこから経費を引いた残りになるわけです。

中国古銭のように海外に買い手がいる品では、この販路の差が大きく出ます。業者間の市場や海外の顧客まで売り先を持つ専門業者なら、同じ品でも見込める売値が変わるからです。咸豊元宝に71万円という金額が付くのは、その先に買いたい人がいると分かっているためです。

年号や真贋を見分けられないと一律の値付けになるから

古銭は、同じ図柄でも発行年で価値が大きく変わります。明治の一円銀貨は年号ごとに発行枚数が違い、数の少ない年は数十倍に跳ね上がることも。この違いを見分けられない相手に出すと、まとめて「銀貨1枚いくら」の扱いになります。

全ジャンルを扱う店では、担当者ごとに知識の差も出ます。同じ品を別の店に持ち込んだら金額が変わった、という話が絶えないのは、この分野の判定が経験に頼るからです。

3つの理由に共通するのは、古銭の価値が「分かる相手に見せられたかどうか」で決まるという点。安く感じたときは、品物より出し先を見直すほうが早く解決します。

古銭が買取不可・額面どまりになりやすい条件

値段がつかない古銭には、はっきりした共通点があります。複製品であること、洗って表面を傷めていること、そして現行に近い貨幣であること。先に見当をつけておけば、結果を聞いたときに落胆せずに済みます。

レプリカ・記念メダル・複製品は値段がつかない

額装された小判や桐箱入りの「金運小判」に、古銭としての価値はありません。金メッキや合金でできた土産物だからです。通販で売られた復刻コインも同じ扱いになります。

紛らわしいのが、造幣局が販売した記念メダルです。貨幣ではないため額面がなく、素材が純金や純銀であればその重さの分だけ評価されます。金メッキのメダルは対象外になります。

洗浄・研磨で表面を傷めた古銭

黒ずんだ銀貨をきれいにしようと磨いてしまうと、金額は確実に落ちます。表面に無数の細かい傷が入り、長い年月でできた自然な風合いも失われるためです。

古銭を集める人の間では、汚れたままの本物が評価されます。ピカピカに磨かれた古銭は、それだけで「手が入っている」と判断されてしまいます。

保管も同じ考え方です。直射日光と湿気を避けた冷暗所に置き、コインホルダーやチャック付きの袋に個別に入れておけば十分。硬貨どうしがぶつかる缶や箱の中は、それだけで細かい傷が増えていきます。

発行枚数の多い現行の記念硬貨

平成以降の500円・100円クラッド貨は、きれいなまま残っていても額面前後で落ち着きます。数百万枚から数千万枚が世に出ており、同じ品が大量に存在するためです。

ただし記念貨幣は法定通貨です。買取に出して額面と変わらないなら、そのまま使ってしまうという手もあります。

水濡れ・虫食い・破れのある古紙幣

紙幣は保存状態がそのまま金額に出ます。仏壇や押し入れで湿気を吸い、シミやカビが広がった紙幣は評価が大きく下がります。ちぎれた部分をテープで留めるのも避けてください。

値段がつかない条件を並べましたが、判断を急ぐ必要はありません。複製かどうか、磨いてよいかどうかを自分で決めようとするほど、失敗の余地が広がります。触らずにそのまま見てもらうのが、結局いちばん損の少ないやり方です。

古銭の買取金額を上げる5つのポイント

手を加えず、そろえて、まとめて、分かる相手に、相場の高いうちに出す。この5つだけで結果は変わってきます。道具も費用も要りません。

古銭の買取金額を高くする5つのポイント(洗わない磨かない・付属品をそろえる・箱ごとまとめる・分かる相手を選ぶ・相場が高い時期に出す)

洗わない・磨かない・素手で触らない

古銭を手放すときの鉄則です。汚れを落とすつもりの一手間が、金額を何割も削ります。指の油分も変色の原因になるため、動かすときは縁を持つか布を挟んでください。

すでに磨いてしまった品も、そこで止めれば大丈夫です。慌てて元に戻そうとして、さらに手を加えるほうが危険です。

ケース・鑑定書・外箱をそろえて出す

付属品がそろっているかどうかで、同じ品でも金額が動きます。プルーフ貨幣セットの外箱、記念金貨の専用ケース、日本貨幣商協同組合の鑑定書。どれも査定の材料になります。

厄介なのは、本体とは違う場所にしまい込まれている場合が多い点です。仏壇の引き出し、押し入れの天袋、金庫の中。査定を頼む前に一度探しておくと、そのぶん結果が変わります。

選り分けずに、箱ごとまとめて見てもらう

「これは価値がなさそう」と自分でよけてしまうのが、いちばんもったいない進め方です。地味な明治の銀貨に数十万円、きらびやかな小判が複製、という逆転はよく起こります。

点数がまとまれば、業者にとっても一度で仕入れられる利点があります。一枚ずつ持ち込むより、箱ごと出したほうが総額は伸びやすくなります。

年号と真贋が分かる相手を選ぶ

品名と金額の両方を出している相手なら、その分野を継続して扱っていると読めます。「古銭も買い取ります」とだけ書かれた店では、年号ごとの差まで見てもらえるとは限りません。

金額に迷ったら、相見積もりを取るのが確実です。古銭は判定に経験が要る分、出す相手によって結果が変わりやすい品になります。1社の金額で決めきらず、2社以上に見てもらってから判断してください。

金銀の相場が高い時期に出す

金貨・銀貨・地金型コインは、素材の相場がそのまま買取金額に乗ります。2026年に入ってからの金相場は高い水準が続いており、1オンス金貨の買取参考価格は70万円台。地金の価値が下支えする品ほど、相場の影響を強く受けます。

中国古銭に高値がつきやすい流れも続いています。本国のコレクターが買い戻す動きがあり、日本国内に残っていた品に需要が向いているためです。

ただし穴銭や量産された記念硬貨は、相場が動いても金額が変わりません。素材で決まる品と、希少性で決まる品。どちらを持っているかで、時期を気にする意味も変わります。

5つのポイントは、どれも手間のかからないものばかりです。むしろ何もしないことが最善の準備になるのが、古銭という品の特徴になります。

値段がつかなかった古銭の手放し方

買取が付かなかった古銭でも、有効な貨幣・紙幣なら額面で使えます。捨てるしかないと思い込む前に、行き先の候補を確かめておきましょう。

記念硬貨や旧札は額面で使える

記念貨幣は通常の硬貨と同じ法定通貨で、額面どおりに使えます。1万円銀貨なら1万円として通用します。

紙幣も同じです。岩倉具視の500円券や板垣退助の100円券は、いまも有効な銀行券として日本銀行が扱いを認めています。買取で額面と変わらない結果になったなら、金融機関の窓口で現在の紙幣に引き換える手もあります。

引き取りまで受けるかどうかは会社ごとに割れる

値段がつかない品を引き取ってもらえるかは、業者ごとに分かれます。「引き取りましょうか」と提案してくれるところもあれば、買い取れない品の引き取りは行わないと公式に明記しているところもあります。

複製品や外国の廃止通貨がたくさん混ざっていそうなら、申し込みの時点で確認しておくと安心です。持ち込んだあとで持ち帰る事態は避けられます。

外国コインは寄付という道もある

旅行で余った外貨や使えなくなった旧通貨は、外国コインの募金に回せます。ユニセフや日本赤十字などが窓口になっているところ。空港や一部の金融機関に回収箱が置かれています。

実家の整理でまとめて出てきた品をどう仕分けるかは、遺品買取で売れるものの記事でも品目ごとに整理しています。古銭と一緒に着物や食器が出てきたときの参考になります。

値段がつかなかった古銭にも、額面・引き取り・寄付という行き先があります。処分と決める前に、この3つを思い出してください。

古銭の出し先|宅配が使えないぶん選択肢は狭い

数枚だけなら店頭、自分のペースで進めたいなら宅配、箱や袋でまとまっているなら出張が向きます。古銭は小さいぶん送りやすい反面、高額品を郵送する不安も付きまといます。特徴を並べて比べてみてください。

売り方向いている状況気をつける点
店頭買取数枚だけ、その場で相談したい高額品を持ち歩く/店を回る手間
宅配買取近くに店がない、自分の都合で進めたい輸送中の破損・紛失/結果まで日数
出張買取箱や袋で大量、種類が混ざっている訪問日時を合わせる必要がある
※各買取業者が公表するサービス内容をもとに作成(2026年7月時点)。

どれを選ぶかは、枚数と重さのバランスでおおよそ決まってきます。ひとつずつ見ていきます。

持ち込む|数枚だけを目の前で読んでもらう

手元にあるのが記念硬貨を数枚といった程度なら、店に持ち込むのが手軽です。その場で読んでもらえて、疑問もすぐ返ってきます。

難点は、金額を比べようとすると何軒も回ることになる点。小判や金貨のような高額品を持って電車に乗るのは、それだけで気を遣います。

送る|古銭では選べない経路

古銭は1枚が軽く、かさばりません。宅配キットを無料で用意している業者も多く、詰めて送るだけで済みます。

気をつけたいのは輸送中の事故です。補償の上限がいくらか、紙幣の折れをどう防ぐかは事前に確かめておきたいところ。結果が出るまで数日から1週間ほどかかる点も、店頭との違いになります。

フリマ|本物かどうかで揉めやすい

古銭は、届いた品を「偽物だ」と主張されるトラブルが多い分野です。値付けを自分の手でできるのは確かに魅力です。ですが真贋の証明を求められても、出品者側で示すのは簡単ではありません。

一枚ずつ撮影して年号を調べ、説明文を書く手間も相当なもの。ひと箱分となれば、それだけで何日も費やします。手数料と送料を引いた手取りを考えると、割に合わない場面が多くなります。

出張買取は箱ごとまとめて見てもらいたいときに

鑑定にあたる人が住所まで出向き、卓の上で1枚ずつ確かめて買い取ります。箱や袋のまま出せて、選り分ける必要がありません。高額な金貨や小判を外へ持ち出さずに済むのも、訪問してもらう利点です。

自宅まで足を運ぶ会社は多数ありますが、この記事が候補に挙げているのは「福ちゃん」。古銭を正式な品目に置き、種類ごとの実例を公開しています。中身はこちらでくわしくお伝えしています。

数枚なら店頭、送れる量なら宅配、ひと箱以上なら訪問。この線引きで考えると、迷わず決められます。古銭は種類が混ざるほど自分で判断しづらくなるため、量が多いときほど来てもらう利点が大きくなります。

信頼できる古銭買取業者の見分け方

許可番号の掲示、身分証の確認と書面の交付、そして急がせない態度。この3点を確かめれば、安心して任せられる相手かどうかはおおむね判断できます。

古物商許可と古銭の実績を確かめる

中古品を買い取る事業者には、都道府県公安委員会の古物商許可が必要です。許可番号を公式サイトに載せているかどうかは、最初に見ておきたい点になります。

あわせて確認したいのが古銭の実績です。「咸豊元宝 背當百 19万円」のように品名と金額まで具体的に公開している業者なら、年号や真贋を見て値を付けた経験があると判断できます。

免許証の確認と、控えの交付があるか

買取のときに運転免許証やマイナンバーカードの提示を求めるのは、法律で定められた手続きです。本人確認をしない業者のほうがむしろ危うい相手になります。

自宅を訪ねる訪問買取では、品名・金額・クーリングオフに関する事項を記した書面の交付も義務づけられています。口約束だけで品物を持ち帰ろうとする相手は避けてください。

相場を口実に、即答を求めてこないか

その場で決めるよう急かす業者とは、契約しないのが安全です。断っているのに何度も金額を提示し直すやり方は、訪問購入をめぐる相談で繰り返し挙がる手口になります。

金貨や小判のような高額品を出すときは、複数の業者に見てもらってから決めても遅くありません。急がせる相手ほど距離を置くのが正解です。

許可・書面・落ち着いた対応。この3つがそろっている業者なら、金額に納得できなくても気持ちよく断れます。相手選びの物差しは出張買取の業者選びをまとめた記事でもくわしく扱っています。

1枚ずつ読める相手として挙げるなら福ちゃん

記念硬貨から小判・古紙幣・中国古銭まで、種類ごとに買取実績を公開しているのが福ちゃんです。古銭を公式の取扱カテゴリに掲げ、種別ごとの専門ページを設けています。実際に頼んだ人の感想は、福ちゃんの評判記事でくわしく紹介しています。

古銭の整理に福ちゃんの出張買取が選ばれる理由(専門知識と幅広い対応力・箱ごと1枚からでもOK・手数料はすべて0円・クーリングオフ対応)

桐箱を開けたまま、そこで読んでもらえる

自宅に査定員が来て、その場で品物を見て買い取ります。値の張る金貨を鞄に入れて歩く場面も、1枚ずつ撮影して出品文を書く作業も発生しません。申し込みの入口は3系統あり、Webでも電話でもLINEでも通ります。呼ぶための費用と読んでもらう料金はどちらも取られず、日程が空いていれば当日に動いてもらえる場合もあります。

面と向かったら断れなくなるのでは、という不安は自然に湧くものです。そこには法律の側から歯止めがかかっています。

  • 示された数字に納得できなければ、そのまま帰ってもらって差し支えない。読んでもらうだけなら無料
  • 1枚ごとに出す・置いておくを選り分けられる。箱ごと手放す必要はない
  • 呼ぶ費用、読んでもらう料金、取りやめたときの料金。いずれも請求されない
  • 自宅での買取は、書面を受け取ってから8日以内であれば解約できる制度の対象(一部の品目を除く)。その間は品物の受け渡しそのものを保留できる

押し切られる展開が制度上ないと分かれば、申し込むときの気持ちも変わってきます。では数ある会社のなかで、なぜ古銭の整理と噛み合うのか。理由を見ていきます。

福ちゃんが古銭の整理に向いている理由

種別ごとの専門ページを持ち、品名と金額まで実績を公開している点が特徴です。東京オリンピック1,000円銀貨127点で45万7,000円、旧10円金貨に42万円といった金額を示しており、まとまった枚数や年号の違いも見落とされにくくなっています。

※いずれも福ちゃんが過去に買い取った品です。出典:福ちゃん公式サイト「買取実績」(fuku-chan.info/result/kosen/)。状態・点数・時期によって金額は変わります。

  • 古銭の幅広い種類に対応:記念硬貨・大判小判・古金銀・古紙幣・金貨銀貨・外国コイン・中国古銭・穴銭・プルーフ貨幣セットまで査定できる
  • 1枚から訪問してもらえる:点数が少なくても出張の対象になり、手数料は一切かからない
  • 女性の査定員を指名できるレディースプランがあり、一人で在宅していても頼みやすい
  • 家中まとめて:古銭に加え、切手・着物・骨董・貴金属なども扱っており、実家の片付けを一度で終えられる

会社としては株式会社REGATEが運営していて、大阪府公安委員会の古物商許可を取得済み。電話窓口は0120-947-295、朝8時から夜8時まで開いています。WebフォームとLINEからも申し込めます。

ひとつ注意を。値の付かない品を無料で処分する仕組みは用意されていません。土産物のレプリカや使えなくなった外貨がたくさん混ざっている場合は、その分の処分を別に考えておきましょう。

額面前後で終わる品も、桁の変わる品も、まず見てもらえる。そのうえで断る自由も手元に残ったままです。桐箱の中身をどう扱うか決めかねているなら、まず読んでもらうところから始めてみてください。

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【古銭・記念硬貨買取の福ちゃん】

福ちゃんの古銭・記念硬貨買取

穴銭・記念硬貨・旧紙幣・金貨を1枚から見てもらえます。
出張料・査定料・キャンセル料は0円。
汚れや錆びがあっても買取できる場合があります。洗わずにそのまま見せてください。

今なら買取金額最大5倍、上限10万円の上乗せキャンペーン中🔥

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※ キャンペーンは出張買取で1回5,000円以上の成約が条件、毎月最大30名への抽選です。契約書を受け取った日から8日間クーリングオフができます。値段がつかなかった品の無料引き取りはありません。古銭(硬貨・紙幣)の買取は出張・店頭のみの対応です。 訪問できる日時は地域と混雑状況によって変わります。キャンペーンは毎月実施の抽選制で、予告なく変更・終了する場合があります。

来てもらう日までに何をしておくか

入力から受け取りまで、日程が合えばその日のうちに終わります。こちらの作業は最初の数分だけ。残りは家で待っているあいだに進みます。順に見ていきます。

古銭の出張買取の申し込みから受け取りまでの4ステップ(申し込む・日時を決める・自宅で査定・受け取るか断る)

STEP1 枚数をざっくり書いて送る

まずは申し込みです。名前・住所・手放したい古銭のおおよその点数や種類を伝えるだけ。画像を用意する必要はないので、数分あれば送信まで終わります。電話で済ませたい人は0120-947-295へ。受付は朝8時から夜8時までです。

STEP2 電話がかかってきたら訪問日を決める

しばらくすると折り返しが来るので、そこで日にちと時間帯を確定させます。こちらの都合を優先してもらえますし、枠に余裕があれば翌日に来てもらえることも。担当を女性にしてほしいという希望は、この電話で伝えるのが確実です。家に上がられたくないなら、玄関先でお願いしますと言い添えておけば対応してもらえます。

STEP3 箱を開けたまま、1枚ずつ見てもらう

当日は鑑定にあたる人が住所まで出向き、卓の上で1枚ずつ確かめていきます。箱や袋のまま卓上に出しておけば十分です。ケースや鑑定書、外箱も一緒に見せてください。数字はその場で口頭で示されます。どれを出してどれを残すかは、1枚単位で決めて構いません。

STEP4 総額を聞いたうえで返事をする

提示された総額でよければ、その場で現金に変わります。合わなければ断るだけ。高額な品を持って店へ向かうことも、持ち帰ることもありません。

ここまでの工程で自分が手を動かすのは、最初のフォーム入力だけです。何軒も回って数字を並べる半日と比べれば、削られるものがまるで違います。

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古銭を手放す人からよく出る疑問

相談の場で繰り返し聞かれる点をまとめました。必要なところだけ拾い読みしてください。

結局、1枚いくらくらいになりますか?

種類によって額面前後から数十万円まで開きます。

平成以降の記念硬貨は額面前後、明治期の銀貨や古紙幣は数千円から数十万円、小判や記念金貨は数十万円が目安です。まとめて出したときの総額は、混ざっている高額品の有無で決まります。

汚れた古銭は洗ってから査定に出したほうがいいですか?

いいえ、洗わず現状のまま出してください。

研磨剤や洗剤で磨くと表面に細かい傷が入り、金額が下がります。長年かけてできた色合いも収集家が評価する要素です。手垢も変色の原因になるため、動かすときは縁を持ちましょう。

本物か偽物か分からない古銭でも査定してもらえますか?

はい、真贋の判定も含めて見てもらえます。

とくに中国古銭や小判は精巧な複製が多く、写真だけでは判別できません。「どうせレプリカ」と決めて処分すると本物を失う恐れがあります。字体や刻印を読める相手に判断を預けるのが結局は確実です。

寛永通宝が大量に出てきました。まとめて売れますか?

まとめて見てもらえます。分ける必要はありません。

寛永通宝の大半は1枚数円から数十円で、枚数が多くても総額は伸びません。ただし二水永や島屋文、鋳造の型となった母銭が紛れていれば数万円から30万円に届きます。字体で見分ける種類なので、選り分けずに全部見せてください。

記念硬貨は銀行で額面と交換できますか?

はい、記念貨幣は法定通貨として額面どおり使えます。

岩倉具視の500円券や板垣退助の100円券も、有効な銀行券として日本銀行が扱いを認めています。買取金額が額面と変わらないなら、そのまま使うか金融機関で引き換える手もあります。

値の付かなかった分は処分してもらえますか?

ここは会社ごとに方針が分かれます。

引き取りまで無料で受ける会社もあれば、買い取れない品には手を出さないと明記している会社もあります。レプリカや使えない外貨が多いときは、申し込み時に確認しておくと安心です。

高く売れたとき、税金はどうなりますか?

たいていの場合、必要ありません。

対象は所得税法施行令第25条で限られていて、貴金属・宝石・書画・骨とうのうち1個または1組が30万円を超えるものだけです。加えて年50万円の特別控除があり、5年を超えて持っていたものは課税される額が半分になります。小判や記念の金貨をまとめて動かすときは、税理士に一度当たっておくと安心です。

その場で断りたくなったら、どうすればいいですか?

断ると伝えるだけで済みます。料金は発生しません。

1枚ごとに出す・残すを分けられますし、見てもらった料金も取りやめの料金も生じません。訪問での買取は書面を受け取ってから8日以内なら契約を取り消せる決まりの対象になり(一部の品目を除く)、その期間中は現物の引き渡しそのものを断れます。取り消せませんと言い切る相手のほうが決まりに反していると考えてください。

申し込む前に、この項目だけ見返す

ここまでに出てきた材料を、判断に使える順序で並べ直しました。迷ったら上の行から、手元の1枚に当てはめてみてください。

古銭の買取の要点
  • 平成以降の記念硬貨は額面前後、小判や記念金貨は数十万円と落差が大きい
  • 金貨・銀貨・地金型コインは金銀の相場に連動して日々動く
  • 明治の一円銀貨のように、同じ図柄でも年号で価値が何十倍も変わる
  • 寛永通宝は大半が数円〜数十円。二水永・島屋文・母銭だけが数万〜30万円
  • ギザ10の未使用や穴ずれなどのエラー硬貨は、額面を超えることがある
  • 岩倉具視500円札・板垣退助100円札は流通量が多く額面前後にとどまる
  • 中国古銭は高値が出る一方、精巧な贋作が多く素人判断は禁物
  • 金運小判や記念メダルなど、額面のない複製品には値段がつかない
  • 洗う・磨く・素手で触るは金額を落とす。現状のまま見せるのが安全
  • 専用ケース・鑑定書・外箱がそろうと金額が伸びる
  • 引き取り可否は業者ごとに違う。有効な貨幣・紙幣は額面で使え、外国コインは寄付にも回せる
  • 古物商許可・本人確認・書面交付・即決回避で業者を見分ける
  • 数枚なら店頭や宅配、ひと箱以上なら訪問での査定が向く

1枚の額に一喜一憂するより、箱ごとどう動かすかを先に決めたほうが話は早く進みます。総額を伸ばしたいのか、引き出しを空けるほうを急ぐのか。そこさえ固まれば、どの経路を選ぶかは自ずと見えてきます。

種類ごとの相場をもっと詳しく

手元の箱に何が入っているかで、読むべきページは変わります。当てはまりそうな種類から確かめてみてください。

集めた人がいたなら、探している人もいる

古銭は、中身を確かめないまま置いておくのがいちばん惜しい品です。湿気の多い場所に長く置けば紙幣にはシミが広がり、硬貨も変色が進みます。時間が経つほど選べる道が狭まっていきます。

実家の整理や相続の場面で、古銭だけが単独で出てくることはまずありません。仏壇の引き出しに古い紙幣の束、押し入れの缶に記念硬貨、金庫の奥に小判。「いつか調べよう」と先送りしてきたものが、一度に姿を現します。一度に読んでもらえば、その日のうちに全部の行き先が決まります。

祖父や父が1枚ずつ買い足していった品を、金額だけの理由で動かすのはためらわれるかもしれません。それでも、集める人がいたということは、いま探している人もいるということでもあります。価値の分かる誰かの手に渡るほうが、缶の中で色を変えていくよりずっといい行き先ではないでしょうか。

まずは1枚ずつ読んでもらうところまで、無料で進めてみる値打ちがあります。受け継いだ一箱が、納得のいくかたちで次へ渡ることを願っています。長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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