「引き出しの奥から、東京オリンピックの記念硬貨と、父が買っていた金貨のセットが出てきた。使えるお金ではあるけれど、このまま使ってしまっていいものなのかな……」
記念硬貨は額面のまま買い物にも使えます。ただし売ったときの金額は素材でまったく違って、純金の1万円金貨・10万円金貨は33万〜66万円前後、純銀の千円銀貨は4,000〜1万円前後、500円や100円の白銅貨は額面前後どまり。額面1万円の金貨を1万円として使ってしまうと、30万円以上を捨てるのと同じ結果になります。
やっかいなのは、見た目と金額が結びつかない点です。立派なケース入りの500円硬貨が額面どまりで、小さな金貨1枚が数十万円。「大きいから高い」「古いから高い」は記念硬貨には当てはまりません。
しかも硬貨は数がまとまると重い。千円銀貨100枚で2kgを超えます。金貨を現金と同じように鞄に入れて電車で運ぶのも、なかなか気が張るもの。店へ持ち込む前に、自宅まで来てもらう出張買取も並べて比べてみる値打ちがあります。
この記事では、素材・銘柄ごとの買取金額、額面どまりで終わる硬貨との違い、査定前にやると損をする扱い、値段がつかなかったときの手放し方、売り先ごとの向き不向きまで整理しました。読み終える頃には、手元の硬貨をどう扱えばいいか決められるはずです。
この記事を読んでわかること
- 金貨・銀貨・白銅貨それぞれの買取金額の目安(銘柄つき)
- 額面1万円の金貨が40万円台になる理由
- 東京五輪・大阪万博の記念硬貨が思ったほど伸びない事情
- 2025年大阪・関西万博の記念貨幣の現在の水準
- 穴なし・穴ズレなど変わり種の硬貨につく金額
- 磨く・箱を捨てるなど、金額を下げてしまう扱い
- 額面のまま使う・店頭・出張・フリマの向き不向き
- 硬貨は宅配買取を選べない業者があるという事情
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記念硬貨の買取相場|素材・銘柄別の買取金額
記念硬貨の買取金額は、まず素材で大きく3つに分かれます。純金なら数十万円、純銀なら数千円〜1万円台、白銅やニッケル黄銅なら額面前後。そこに発行枚数の少なさ、集める人の多さ、状態の良さが乗って、同じ銘柄でも金額が動きます。手元の硬貨がどの層にあるかは、額面ではなく素材の表記で見当がつきます。
| 区分 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 純金の記念金貨(1万円・5万円・10万円) | 33万〜66万円前後 |
| 純銀の千円銀貨・5,000円銀貨 | 3,000〜1万円台 |
| 銀を含む昭和の100円・1,000円銀貨 | 500〜4,000円前後 |
| 500円・100円の白銅貨・クラッド貨 | 額面〜1,000円未満 |
| 穴なし・穴ズレなどの変わり種 | 数万〜数十万円 |
記念硬貨は造幣局が製造した法定通貨で、日本で最初に発行されたのは1964年の東京オリンピック記念100円銀貨と1,000円銀貨です。以後60年あまりの間に、五輪・万博・皇室の節目・地方自治法施行60周年など、数え切れないほどの銘柄が積み上がりました。小判や旧紙幣も含めた古い貨幣全体の相場は古銭の買取相場をまとめた記事で種類別に扱っています。

純金の記念金貨(1万円・5万円・10万円)の買取相場
純金の記念金貨は、額面と関係なく33万〜66万円前後で買い取られます。理由は単純で、純金20gや30gという素材そのものに値がついているからです。金の1g単価が2万円を超えた2026年、10万円金貨の水準は額面の4倍以上に達しています。
| 銘柄 | 素材・重量 | 買取の目安 |
|---|---|---|
| 天皇陛下御即位記念 10万円金貨(平成2年) | 純金30g | 約66万円 |
| 天皇陛下御在位60年記念 10万円金貨(昭和61年) | 純金20g | 約43万円 |
| 御在位10年・20年・30年/令和御即位 1万円金貨 | 純金20g | 約43万円 |
| 皇太子殿下御成婚記念 5万円金貨(平成5年) | 純金18g | 約38万円 |
| 長野五輪・東京2020・愛知万博・ラグビーW杯 1万円金貨 | 純金15.6g | 約33万円 |
| 近代通貨制度150周年記念 5,000円金貨 | 純金7.8g | 約17万円 |
福ちゃんの買取実績にも、平成11年の御在位十年記念1万円金貨がプルーフ貨幣セットのまま40万円台で買い取られた例が出ています。箱と証明書がそろっていた点が金額に働いています。

気をつけたいのは、金貨を額面で使ってしまう選び方です。1万円金貨は今も1万円として通用しますが、支払いに回した瞬間に30万円以上の差が消えます。金貨が混ざっているなら、額面で処理する前に金額を聞くのが先です。
純銀・銀入りの記念銀貨とカラーコインの買取相場
純銀31.1gの千円銀貨は6,500円前後、未使用のまま残っていれば1万円に届く銘柄もあります。金貨ほどの派手さはありませんが、額面1,000円に対して6倍から10倍。地方自治法施行60周年や東日本大震災復興事業のように、近年の記念貨幣は純銀を使ったカラーコインが主流です。
| 銘柄 | 素材・重量 | 買取の目安 |
|---|---|---|
| 新幹線鉄道開業50周年記念 1,000円銀貨(2014年) | 純銀31.1g | 未使用約10,000円/使用約6,500円 |
| 地方自治法施行60周年記念 1,000円銀貨 | 純銀31.1g | 約6,500円 |
| 東日本大震災復興事業記念 1,000円銀貨 | 純銀31.1g | 約6,500円 |
| 中部国際空港開港記念 500円銀貨(2005年) | 純銀15.6g | 約3,200円 |
| 東京オリンピック記念 1,000円銀貨(1964年) | 銀925・20g | 約4,200円 |
| 東京オリンピック記念 100円銀貨(1964年) | 銀600・4.8g | 約500円 |
1964年の東京五輪1,000円銀貨は1,500万枚、100円銀貨は8,000万枚が発行されました。枚数が多いぶん1枚あたりのプレミアは小さいものの、銀20gという素材が下支えします。まとまった枚数が出てきたときは、重さで金額が決まる品物だと考えるとつかみやすい。

この実績は127枚で45万7,000円、1枚あたり約3,600円という計算になります。1枚では小さい金額でも、引き出しにまとめて眠っていた場合は結果が変わります。
額面前後で終わる500円・100円の記念硬貨の買取相場
白銅やニッケル黄銅でできた500円・100円の記念硬貨は、額面前後から数百円の上乗せまでが大半です。発行枚数が数千万枚単位と多く、素材にも金銀が入っていないため、収集価値が乗りにくい。ここは期待しすぎない方が、後の落差でがっかりせずに済みます。
| 銘柄 | 買取の目安 |
|---|---|
| 日本万国博覧会記念 100円白銅貨(1970年・4,000万枚) | 額面前後〜小幅な上乗せ |
| 沖縄国際海洋博覧会記念 100円白銅貨(1975年) | 額面前後 |
| 札幌オリンピック記念 100円白銅貨(1972年) | 500〜1,000円未満 |
| 皇太子殿下御成婚記念 500円白銅貨(1993年) | 500〜1,000円未満 |
| 天皇陛下御即位・御在位10年・20年 500円貨 | 500〜1,000円未満 |
| 地方自治法施行60周年 500円バイカラー・クラッド貨(バラ1枚) | 単体では買取対象外の業者もある |
1970年の大阪万博で国内向けに出たのは100円白銅貨1種類だけで、直径28mm・重量9gの白銅製が4,000万枚。福ちゃんも単体では額面前後から小幅な上乗せにとどまると説明していて、箱や説明書がそろったセット品なら額面を上回る場合があるという扱いです。当時7,000セットだけ作られた海外向けの貨幣セットは別枠で、ケース付きなら1万円前後の参考価格が出ています。
とはいえ、これらの硬貨は今も法定通貨。売って値がつかなくても、100円や500円として使えます。捨てる必要がまったくない点は、他の不用品と比べたときの気楽さでしょう。ただし自動販売機やセルフレジでは受け付けられないことがあるので、窓口や有人のレジで使うのが無難です。同じ引き出しから江戸期の金貨が出てきた場合は大判・小判の買取相場のほうが桁違いの帯になります。
2025年大阪・関西万博の記念貨幣の買取相場
2025年大阪・関西万博の記念貨幣は、販売価格を上回る水準で取引されている銘柄があります。純金15.6gの一万円金貨は26万8,000円で販売され、40万円台の落札例が出ました。金相場の上昇と発行数3万個という条件が重なった結果です。同じ万博でも、1970年の100円白銅貨とは扱いがまるで違います。
| 銘柄(2025年万博) | 販売価格・発行数 | 相場の目安 |
|---|---|---|
| 第三次 一万円金貨(純金15.6g) | 268,000円・3万個 | 40万円台の落札例 |
| 第三次 千円銀貨(純銀31.1g) | 15,200円・5万個 | 2万円台後半の落札例 |
| 第一次・第二次 千円銀貨(純銀31.1g) | 各13,800円・各5万個 | 万円台・額面以上 |
| 500円バイカラー・クラッド貨 | 額面500円・232万8,000枚 | 額面近辺 |
| 5種のコンプリートセット | 344,000円・1,000個 | 抽選倍率141.54倍の希少品 |
近年の記念貨幣は、造幣局の抽選で買った人がそのままケースごと保管している例が多い。証明書・専用ケース・外箱がそろっているかどうかで、同じ銘柄でも金額に差が出ます。開封していないなら、無理に中身を確認しようとしない方が安全です。
穴なし・穴ズレなど変わり種の硬貨の買取相場
製造時のズレが残った硬貨は、数万円から数十万円という別格の金額がつきます。穴が開いていない5円玉や50円玉、穴の位置がずれた硬貨、模様が傾いて打たれた硬貨などが対象です。記念硬貨ではなく普段使いの硬貨の話ですが、記念硬貨の箱と一緒に古い小銭が保管されている家は多いので、まとめて見てもらう価値があります。
| 硬貨・状態 | 買取の目安 |
|---|---|
| 5円黄銅貨 平成元年(穴なし) | 950,000円 |
| 50円白銅貨 昭和51年(穴なし) | 600,000円 |
| 5円黄銅貨 昭和33年(穴ズレ) | 205,000円 |
| 50円白銅貨 昭和50年(穴ズレ) | 190,000円 |
| 50円白銅貨 昭和43年(穴ズレ) | 60,000円 |
| 500円白銅貨 平成6年(模様の傾き) | 39,000円 |
| ギザ10(昭和26〜33年・未使用) | 10,000円以上 |
| ギザ10(準未使用以下・使用済み) | 額面〜買取対象外 |
縁がギザギザした10円玉、いわゆるギザ10も同じ枠です。ただし値がつくのは製造時の光沢が残った未使用品だけで、財布を通ってきた1枚は10円のまま。ほかにも、同じ面が二重に打たれた影打ちや片面だけの打ち損じは1点物として扱われます。自分で選り分けるより、古い小銭は袋ごと見せた方が取りこぼしがありません。
なお、記念硬貨の高額帯は海外の貨幣にもあります。発行228枚の香港回帰記念金貨が100万円前後という例もあり、素材と発行枚数で決まる仕組みは共通です。旅行土産の外国コインとは別物として分けておいてください。
ここまで見てきたとおり、記念硬貨の金額は素材で層が決まり、そこに枚数の少なさと状態が上乗せされます。額面どまりの硬貨と数十万円の硬貨が同じ引き出しに同居しているのが、この品物のややこしさ。次は、その金額を自分で下げてしまわないための注意点を整理します。
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記念硬貨の買取金額を下げてしまう扱い方
記念硬貨で金額を落とす原因は、ほとんどが査定に出す前の扱いにあります。汚れを落とそうとして磨く、かさばる箱を先に処分する、売り先を素材だけで決める。どれも「よかれと思って」やりがちな行動です。3つに分けて見ていきます。
くすみを落とそうとして磨く・洗う
硬貨のくすみを自分で落とすのは、金額を下げる典型的な行動です。福ちゃんも公式に、汚れを無理にこすり落とそうとすると微細な傷がつき、かえって価値を損なう場合があると案内しています。
銀の記念硬貨は空気に触れれば黒ずみます。それは自然な変化として評価に織り込まれる部分。ところが研磨剤や歯磨き粉で表面をこすった痕は元に戻りません。買取店では傷や汚れの程度に応じて1〜3割の減額と示している例もあり、磨いた跡は「汚れ」ではなく「傷」として数えられます。
プルーフ仕上げの鏡面は特に繊細で、拭いた跡がそのまま減額の理由になります。柔らかい布で表面のほこりを軽く払う程度なら問題ないとされていますが、それ以上は手を出さない方が安全です。素手で表面をつまむのも避けてください。皮脂が酸化の原因になります。
箱・証明書・専用ケースを先に捨てる
付属品の有無は、記念硬貨の買取金額をはっきり左右します。造幣局が販売した記念貨幣は、専用ケース・証明書・外箱・説明書つきで世に出たもの。硬貨だけ残して紙類を処分すると、その分が引かれます。
先ほどの40万円台の金貨も、プルーフ貨幣セットとして箱ごと残っていた品でした。片付けの途中で「箱は場所を取るから」と処分する前に、中身と一緒に取っておいてください。日焼けした説明書1枚でも、あるとないとでは扱いが変わります。
総合リユース店に持ち込んで素材だけで見られる
幅広い品物を扱う総合リユース店では、記念硬貨が地金の重さだけで計算されることがあります。店を責める話ではなく、業態からくる違いです。理由は3つあります。
- 売り先が国内の自店の棚に限られるため、売値の上限から逆算した買取金額になりやすい
- 全ジャンルを相場表で査定するので、銘柄ごとの希少性や発行数の少なさが価格に乗りにくい
- 担当者によって古い貨幣の知識に差があり、同じ品物でも店ごとに金額が変わる
記念貨幣を集める人は世界中にいて、真剣な買い手に届けば地金以上の金額がつきます。逆に、国内の店頭で並べて売るだけの想定なら、金や銀の重さで計算する方が理屈に合ってしまいます。同じ硬貨でも金額が変わるのは、買い手の顔ぶれが違うからです。
磨かない、箱を捨てない、素材だけで判断する売り先を避ける。この3つを守るだけで、手取りは変わります。次は、実際にどこへ出すのが向いているかを比べます。
記念硬貨はどこに出す?売り先ごとの向き不向き
記念硬貨の出し先は、額面のまま使う・店に持ち込む・自宅に来てもらう・自分で売る、の4通りです。金貨や銀貨が混ざっているなら額面で使うのは損。逆に500円硬貨だけなら、わざわざ査定に出すより使ってしまう方が早い場合もあります。量と素材で選び方が変わります。
| 出し先 | 手間 | 向いている物 |
|---|---|---|
| 額面のまま使う | 窓口や有人レジで支払うだけ | 500円・100円の白銅貨 |
| 店頭買取 | 持ち込みと待ち時間 | 数枚〜ケース1〜2箱 |
| 出張買取 | 自宅で完結 | 枚数が多い品・金貨銀貨 |
| 金券ショップ | 持ち込みでその場で計算 | 額面で通る白銅貨・金券類 |
| フリマ・オークション | 撮影・梱包・発送と真贋の説明 | 相場を自分で追える人 |
優劣ではなく得意分野の違いです。金券ショップは額面で計算するのが仕事なので、白銅貨を早く現金に換えたいときには向きますが、金貨や銀貨の素材価値や銘柄の希少性までは見てもらえません。手元の内容と、どこまで手間をかけられるかで決めてください。
額面のまま使う|損しない下限だが金銀貨には不向き
記念硬貨は法定通貨なので、売れなくても額面のまま買い物や預け入れに使えます。これは他の不用品にはない強みで、査定で値段がつかなくても額面ぶんは必ず手元に残ります。
ただし金貨・銀貨で使うのは避けてください。額面1万円の金貨は40万円前後、千円銀貨は6,000円前後の値がついている品です。額面で処理すると差額はそのまま消えます。使うなら、値がつきにくい500円・100円の白銅貨だけにとどめてください。
金融機関の窓口も同じ考え方です。福ちゃんも公式に、銀行では希少性・素材・保存状態・付属品が加味されず原則として額面通りの評価になると説明しています。枚数が多ければ手数料が引かれ、額面を下回ることも。郵便局の窓口では記念硬貨の換金自体を扱っていないため、両替のつもりで持ち込むと空振りします。
店頭買取|その日に現金化できるが持ち運びが重い
店頭買取の利点は、持ち込んだその日に現金を受け取れることです。古銭を専門に扱う店なら、銘柄や年号まで細かく確認してもらえます。数枚だけ、ケース1箱だけという量なら十分に使えます。
弱点は重さと安全面です。千円銀貨100枚なら2kgを超え、金貨が数枚あれば持ち歩く金額が100万円を上回ることも。混雑していれば待ち時間も出ます。量が多いなら別の方法が現実的です。
宅配買取|硬貨は対象外にしている業者がある
硬貨や紙幣は、宅配買取を受け付けていない業者があります。福ちゃんも公式に、古銭の買取は出張買取と店頭買取のみと明記しています。着物やブランド品のように箱に詰めて送る流れは使えません。
理由を考えれば納得できる話です。硬貨は輸送中に擦れて傷がつきやすく、額面のある品物を送る不安もつきまといます。「送るだけで済ませたい」と考えていた場合は、その前提を組み替える必要があります。
出張買取|運ばずに済み、目の前で1枚ずつ確認できる
出張買取なら、査定する人が自宅まで来るので硬貨を一切運びません。テーブルの上で1枚ずつ確認してもらえて、金額に納得できなければその場で断れます。重さも防犯上の不安も発生しないため、金貨や大量の銀貨と相性がいい方法です。
出張買取を行う業者は数多くありますが、この記事がすすめているのは古銭の実績を金額つきで公開している「福ちゃん」です。福ちゃんが記念硬貨の整理に向いている理由は、こちらで詳しくお伝えします。
フリマ・オークション|真贋のやり取りが自分にのしかかる
個人間の売買で一番重いのは、本物である証明を自分で背負う点です。記念金貨や銀貨には精巧な模造品が存在し、買った側から「偽物では」と問われれば、出品した人が説明する立場になります。
金貨には金メッキの複製品、銀貨には土産物のレプリカが流通しています。素人目には判別が難しく、だからこそ買う側も慎重になり、値段が伸びにくい。真贋の判断は古物商許可を持つ業者に通した方が、売る側も買う側も安心です。
さらに販売手数料10%と送料が引かれ、書留や補償つきの発送を選べば費用が増えます。到着後に「写真と違う」と返品を求められる話も珍しくありません。落札価格の高さだけ見て自分で売った方が得と考えると、手取りと手間で足元をすくわれます。
金貨・銀貨や枚数の多い品は、運ばずに1枚ずつ見てもらえる方法が向いています。額面どまりの硬貨は無理に売らず使ってしまう。この振り分けができれば、出し先で迷うことはなくなります。
値段がつきにくい記念硬貨と、その後の手放し方
記念硬貨で値段がつきにくいのは、白銅・クラッド素材で発行枚数が多く、しかも傷や変色がある品です。ただし前に触れたとおり、額面での使用という出口が残っています。「値がつかなければ捨てるしかない」という心配は、この品物には当てはまりません。
金額がつきにくい記念硬貨の条件
金銀を含まない硬貨は、状態がよくても額面前後で止まります。そこに傷や汚れが加わると、買取対象から外れることもあります。
- 白銅・クラッド素材で発行枚数が数千万枚ある500円・100円の記念硬貨
- 財布や貯金箱に混ざって流通し、擦れや黒ずみが進んだ硬貨
- 専用ケースを紛失し、硬貨だけ剥き出しで残っている近年の記念貨幣
- 研磨剤で磨かれて表面に細かい傷が入った銀貨・プルーフ貨幣
- 海外旅行の土産で買った現行の外国コイン(記念銘柄でも金銀以外は伸びにくい)
逆に言えば、金・銀を使った銘柄と付属品つきの近年の記念貨幣は、状態がそこそこでも金額が出ます。素材の表記を確認するだけで、期待できる層かどうかの見当はつきます。
値段がつかなかった硬貨はどう手放すか
値がつかなかった記念硬貨は、額面のまま使ってしまうのが一番確実です。500円硬貨は500円、100円硬貨は100円として通用します。硬貨の枚数が多いときは、金融機関の窓口で預け入れる方法もあります(枚数によって手数料がかかる場合があります)。
気をつけたいのは、査定に出した品を業者がそのまま無料で引き取ってくれるかどうかは会社ごとに違う点です。値段がつかない品の引き取りに応じない会社もあります。訪問前に電話やLINEで「値がつかない硬貨はどう扱いますか」と確認しておくと、当日に戸惑いません。
実家の整理や遺品の片付けで出てきた場合は、硬貨だけを切り離して考えない方が話が早い。同じ引き出しに古い紙幣や切手、勲章が入っていることが多く、まとめて見てもらえば1回で済みます。遺品から出た品の値段の付き方は遺品買取で売れるものを整理した記事でも扱っています。
値がつかなくても額面が残る。この安心感があるからこそ、まず金額を聞いてみる行動に踏み出しやすい品物です。
査定前にやっておくと結果が変わる4つのこと
記念硬貨は準備に手間をかける品物ではありません。むしろ余計なことをしないのが正解です。そのうえで、やっておくと結果が変わる支度が4つあります。
付属品を探して硬貨とひとまとめにする
専用ケース・証明書・外箱・説明書を集めておくと、それだけで金額が変わります。造幣局から購入した記念貨幣は、書類まで一式そろった状態で手元に届いています。
金庫、押し入れの奥、仏壇の引き出し。硬貨と書類が別の場所に分かれている家は珍しくありません。査定の前に家の中を一巡して、関係しそうな封筒や小箱をまとめておいてください。
現状のまま触らずに見てもらう
汚れていても、変色していても、そのままの状態で査定に出すのが正解です。きれいにしてから見せたい気持ちは分かりますが、硬貨に関しては手を加えるほど下がります。
未開封のケースは開けない、コインホルダーから抜かない、指で表面をつままない。この3つを守るだけで十分です。汚れの判断はプロに任せてしまいましょう。
査定まで日があるなら、置き場所も見直しておくといい。専用のコインホルダーやコインアルバムに入れ、直射日光と湿気を避けた冷暗所に置くのが基本です。手元にホルダーがなければ、布を敷いた箱でも構いません。裸のまま引き出しに転がしておくと、擦れと酸化で少しずつ状態が落ちていきます。
相場が動く品だと知って時期を決める
金貨と銀貨の買取金額は、地金相場に連動して毎日変わります。買取店が「今日の価格」を毎日更新しているのは、そのためです。半年前に聞いた金額が、今はまったく違う水準になっていることもあります。
金の単価が2万円台という2026年の水準は、10年前の2倍以上。もし以前に査定を受けて「思ったより安い」と持ち帰った金貨があるなら、もう一度聞いてみる価値があります。逆に白銅貨は相場と無関係なので、急ぐ必要はありません。
1社で決めず、複数の業者に金額を聞く
金額が妥当かどうかは、2社以上に聞いてみるのが一番はっきりします。福ちゃんも高く売るコツとして、複数の査定で価値を確かめることを公式に挙げています。売る側にすすめている点が、そのまま業者を見る目安になるわけです。
出張査定は断っても費用がかからないので、比べること自体に金銭的な負担はありません。あわせて、古物商許可の番号を公開しているか、品目ごとの実績を金額つきで出しているかも確認しておくと安心です。その場で即決を迫る会社は、それだけで見送る理由になります。
探す、触らない、時期を意識する、比べる。この4つは特別な知識がなくてもできる準備です。あとは見てもらう相手を選ぶだけになります。
引き出しごと見てもらうなら福ちゃんの出張買取
記念硬貨の整理で福ちゃんをすすめているのは、古銭の買取実績を品名と金額つきで公開しているからです。この記事に載せた千円銀貨127枚45万7,000円や、御在位十年記念1万円金貨40万5,000円も同社が公表している数字。利用した人の声は福ちゃんの評判をまとめた記事で確認できます。

出張買取が店頭やフリマより気楽な理由
出張買取は、申し込むと査定する人が自宅まで来て、その場で金額を出す方法です。テーブルの上で1枚ずつ確認し、納得すればそのまま支払い。硬貨を袋に詰めて運ぶ必要も、発送の手配もありません。
心配になるのは「家に来られたら断りにくいのでは」という点でしょう。実際には、出張料・査定料・キャンセル料は業界的に無料が標準で、金額に納得できなければ費用ゼロで見送れます。全部まとめて手放す必要もなく、この金貨は残す、銀貨だけ売ると1点ずつ選べます。
加えて、自宅を訪問して買い取るサービスは、契約から8日以内なら無条件で解約できるクーリングオフの対象です(一部の品目を除く)。その日に決めきれなくても後から取り消せる、と考えておいてください。「今日中に決めてほしい」と急かす会社は、それだけで避ける理由になります。
ここまでは出張買取という方法そのものの話。では数ある業者の中でなぜ福ちゃんなのか。記念硬貨との相性を続けて見ていきます。
福ちゃんが記念硬貨の整理に向いている理由
福ちゃんは古銭・記念硬貨を19の取扱品目のひとつとして正式に扱い、有名銘柄を20種類以上名指しで挙げています。地方自治法施行60周年から令和の御即位記念まで、それぞれの発行年・素材・額面の内訳まで載せているのは、目録を持っている業者の書き方です。
- 金の価値と収集価値の両方を金額に反映すると公式に明記していて、地金の重さだけで終わらない
- 古銭のほか切手・着物・骨董など19品目が対象なので、同じ引き出しの中身をまとめて頼める
- レディースプランで女性の担当者を選べるため、平日の日中に一人で待つ日でも申し込みやすい
- 訪問に使う車に社名が入っておらず、貴重品を扱っている事情がご近所に伝わりにくい
実際の買取例を見ると、プルーフ貨幣セットや外国の記念金貨まで幅広く扱っていることが分かります。以下は同社が公開している古銭・記念硬貨の実績です。



出典:福ちゃん公式サイト「買取実績」(fuku-chan.info/result/)。いずれも過去の実績で、状態・付属品・そのときの相場により金額は変わります。
硬貨を運ばずに済み、銘柄ごとに見てもらえて、断っても費用がかからない。引き出しの奥で手が止まっているなら、まず金額を聞いてみるところからで十分です。
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出張料・査定料・キャンセル料は0円。
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ケースを開けずに見てもらう4段階
申し込みから現金を受け取るまで、自分が動く時間の合計は40分ほどです。書類の準備は本人確認書類1点だけ。硬貨を数えたり並べたりする作業も必要ありません。

STEP1 Webか電話で申し込む(約3分)
フォーム・電話・LINEのいずれかで、品物の種類と住所を伝えます。「記念硬貨が20枚ほど、金貨が数枚」という程度の伝え方で通ります。フリーダイヤルは0120-947-295、受付は8時から20時までです。
STEP2 訪問の日時を決める(申し込み後すぐ)
担当者から連絡が入り、都合のいい日時を決めます。女性の担当者を希望するなら、この段階で伝えておきます。混み具合によっては最短で当日の訪問も可能です。
STEP3 自宅で査定を受ける(30分前後)
テーブルの上で1枚ずつ確認して金額を出します。銘柄や年号を見ながら進めるので、疑問があればその場で聞けます。付属品の箱や証明書も一緒に出しておいてください。
STEP4 その場で受け取る、または見送る
金額に納得すれば、その場で現金か振込を選びます。売買が成立するときは古物営業法にもとづく本人確認があるので、運転免許証や保険証などの身分証を用意しておいてください。見送る場合も費用はかかりません。売る品と残す品を分けて、一部だけ手放す形にもできます。
硬貨を家から出さずに、実働40分で金額が分かる。持ち込みの支度と往復にかかる時間を思えば、負担はかなり軽い方法です。
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※ キャンペーンは出張買取で1回5,000円以上の成約が条件、毎月最大30名への抽選です。契約書を受け取った日から8日間クーリングオフができます。値段がつかなかった品の無料引き取りはありません。古銭(硬貨・紙幣)の買取は出張・店頭のみの対応です。 訪問できる日時は地域と混雑状況によって変わります。キャンペーンは毎月実施の抽選制で、予告なく変更・終了する場合があります。
記念硬貨の買取でよくある質問
相談の場でよく出てくる疑問を7つ集めました。金額の話より先に、扱い方や手続きで迷う人が多い品物です。
- 出張買取で、押し買いや断れない心配はありませんか?
-
いいえ、納得できなければ無料で断れます。
出張料・査定料・キャンセル料はかからず、1枚ずつ売る売らないを選べます。訪問して買い取るサービスは契約から8日以内なら無条件で解約できるクーリングオフの対象で(一部の品目を除く)、その場で決めきる必要はありません。
- 記念硬貨は銀行で額面のお金に換えられますか?
-
はい、法定通貨なので額面のまま使えます。
金融機関の窓口で預け入れることもできます(枚数により手数料がかかる場合あり)。ただし金貨・銀貨は額面をはるかに超える値がつくので、換金は白銅貨だけにとどめてください。
- くすんだ銀貨は磨いてから見せた方がいいですか?
-
いいえ、そのままの状態で見せてください。
こすると微細な傷が入り、かえって価値を損なう場合があると買取店も公式に注意を促しています。変色は自然な変化として評価に含まれるため、手を加えない方が有利です。
- 硬貨を箱に詰めて送る宅配買取は使えますか?
-
業者によっては使えません。
福ちゃんは古銭の買取を出張買取と店頭買取のみに限っています。硬貨は輸送中の擦れや紛失の不安があるため、自宅に来てもらうか持ち込むかの二択で考えてください。
- 記念硬貨が数枚だけでも来てもらえますか?
-
1点からでも査定してもらえます。
福ちゃんは1点からの出張査定を公式に案内しています。硬貨が少ないなら、古い紙幣や切手、使わない食器などを一緒に見てもらうと1回の訪問で片付きます。
- プルーフ貨幣セットやミントセットも同じ扱いですか?
-
金銀が入ったセットは高く、通常年のセットは額面に少し上乗せされる程度です。
記念貨幣入りのプルーフセットは数万円から数十万円になる例があります。一方で毎年の通常セットは大きなプレミアが乗りにくいため、期待は控えめにしておくと安心です。
- 記念金貨を売ると税金がかかりますか?
-
もうけが年間50万円を超えなければ、原則としてかかりません。
金貨や地金の売却益は総合課税の譲渡所得にあたり、年間50万円の特別控除があります(国税庁タックスアンサーNo.3105)。買った値段より大きく上がった品を複数手放すときは、購入時の書類を残しておくと計算が楽になります。
扱い方の疑問は、ほぼ「触らない・送らない・まとめて出す」に集約されます。ここを押さえておけば、当日に慌てることはありません。
記念硬貨を手放す前に押さえておきたい要点
ここまでの内容を、判断に必要な順で並べ直しました。額面のまま使うか、査定に出すか。手元の硬貨がどちらなのかを見分ける材料として使ってください。
- 純金の記念金貨は33万〜66万円前後。額面で使うと数十万円を失う
- 純銀31.1gの千円銀貨は6,500円前後、未使用なら1万円に届く銘柄もある
- 500円・100円の白銅貨は額面前後どまり。売れなくても額面で使える
- 2025年大阪・関西万博の一万円金貨は40万円台の落札例が出ている
- 穴なし・穴ズレやギザ10の未使用は数万〜数十万円。古い小銭も一緒に見せる
- 磨く・洗うは減額の原因。変色したままの現状で査定に出す
- 専用ケース・証明書・外箱がそろっていると金額が上がる
- 幅広く扱う総合リユース店では、地金の重さだけで計算されることがある
- 硬貨は宅配買取の対象外の業者があり、出張か店頭の二択になる
- 金銀の相場は毎日動くので、以前断った金貨は聞き直す値打ちがある
- 銀行の窓口は額面どまり。金貨・銀貨は2社以上に金額を聞いて比べる
迷ったときは、素材の表記を見て金銀かどうかを確かめるところから。そこで層が分かれば、次にやることは自然と決まります。
記念硬貨は引き出しの整理とまとめて手放すと気が楽
記念硬貨は、単体で売り時を狙うより、家の中の片付けの流れで手放す方が納まりがいい品物です。額面で使える下限があるぶん、慌てて処分する必要がない。だからこそ「いつか調べよう」のまま何年も放置されがちなんです。
買った人の記憶とセットで残っている
記念硬貨は、家族が節目に買ったものがそのまま残っているのがほとんどです。五輪の年、万博の年、皇室の慶事。造幣局に申し込んで、届いた箱を大事に金庫へ入れた——そんな経緯が透けて見えます。
だから捨てにくく、かといって使う場面もない。値段を聞いて手放すか残すかを決めれば、その硬貨に区切りがつきます。次の持ち主が集めている人なら、飾られる時間が続きます。
金庫や引き出しの中身は一度で片が付く
硬貨が入っている場所には、たいてい別の品物も同居しています。古い紙幣、切手のアルバム、勲章、万年筆、時計。どれも小さくて処分の判断がつかず、同じ引き出しに残り続けたものです。
1品ずつ調べて売り先を探すと、休日が何度も消えます。まとめて見てもらえば、その日のうちに「売る・残す・使う」の3つへ仕分けできる。硬貨を持ち出す必要もないので、金庫の中身を人目に触れさせずに済みます。
実際の対応や金額に納得できたかどうかは、利用した人の話が一番参考になります。申し込みの前に福ちゃんの口コミと評判を確かめておくと、当日の流れも想像しやすくなります。
額面で使えるからこそ後回しになり、そのまま次の世代へ持ち越されるのが記念硬貨です。金貨1枚が数十万円になる相場のうちに、いくらなのかを確かめておくだけでも判断が変わります。無料の査定だけ受けて、そのまま金庫に戻す選び方もできます。
ご家族が節目に買い求めた1枚が、納得のいくかたちで次の場所へ渡ることを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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