「引き出しの奥から、黒ずんだ銀色の古い硬貨が何枚か出てきた」。実家の整理や遺品の片付けをしていると、こういう物に行き当たります。
銀貨の買取金額は、まず銀そのものの重さで下限が決まり、そこに年号や発行枚数の希少さが上乗せされるのが基本です。明治の一円銀貨なら、含まれる銀だけで8,000円前後。年号によっては数十万円、特に少ない年になると百万円を超える金額がつくこともあります。
一方で、額面1,000円の記念銀貨が4,000円前後で落ち着いたり、記念硬貨だと思っていた100円玉が銀を含まない白銅製だったり。同じ100円玉でも昭和41年までは銀貨、昭和42年からは白銅貨。銀色をしていれば銀貨、とは限らないところが難しい点です。
しかも一円銀貨は、古銭のなかでも贋作が飛び抜けて多い品目。素人目には見分けがつかず、フリマアプリで買った物が偽物だったという話も後を絶ちません。
枚数がまとまっているなら、店舗まで持ち込む前に、自宅へ来てもらう出張買取を並べて考えてみる手もあります。小さくても銀は重く、金額の大きい物を持ち歩かずに済むからです。
この記事では、種類ごとの買取相場から、値段を決める銀の重さの計算、贋作を見抜くチェック、そして手放し方までを順に扱います。読み終わる頃には、手元の銀貨をどこへどう出せばいいかの見当がついているはずです。
この記事を読んでわかること
- 昭和の100円銀貨から一円銀貨・八咫烏・江戸の一分銀まで、種類別の買取金額
- 銀の重さから下限の金額を自分で計算する方法
- 一円銀貨の贋作を重さと直径で見抜く手順
- 銀貨と間違えやすい白銅貨の見分け方
- 値段がつかなかった銀貨の手放し方と、店頭・宅配・出張の使い分け
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銀貨の買取相場|種類別の買取金額
銀貨の買取金額は、数百円から百万円超まで開きます。明治の一円銀貨は普通の年号で1万〜2万円、発行枚数の少ない特別な年なら数十万〜数百万円。昭和の50銭銀貨は数百円どまりで、記念銀貨はおおむね額面の3〜7倍に収まります。同じ銀貨でも、年号ひとつで金額の桁が変わるのが特徴です。

まずは全体の見取り図から。手元の銀貨がどのあたりに乗るのか、ざっと当たりをつけてみてください。種類の全体像は古銭買取のまとめ記事でも扱っています。
| 区分 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 昭和の100円銀貨・50銭銀貨 | 数百〜数千円 |
| 江戸期の一分銀・一朱銀 | 約300円〜1万円 |
| 記念銀貨(1,000円・1万円) | 約4,000〜1万円 |
| 一円銀貨(普通の年号)・地金型銀貨 | 約8,000〜2万円 |
| 貿易銀・旧一円銀貨・二朱銀 | 約1万〜40万円 |
| 特別に少ない年号の銀貨・八咫烏銀貨 | 約35万〜380万円 |
昭和の100円銀貨(鳳凰・稲)の買取相場
1枚500円前後で、家から出てくる銀貨のなかでは最も枚数が多い種類です。昭和32年から41年までの100円玉は銀を60%含んでおり、額面の5倍前後で買い取られます。財布や貯金箱に混ざったまま気づかれていない例が少なくありません。
昭和32〜33年が鳳凰、34〜41年が稲穂の図案。1964年の東京オリンピック記念100円も中身は同じ銀貨。直径22.6mm・重さ4.8gで、今の100円玉より一回り小さく、縁のギザが細かいのが見分け方になります。
| 品名(発行年) | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 昭和42年以降の100円(白銅) | 額面100円のまま |
| 鳳凰100円銀貨(昭和32〜33年) | 約500円 |
| 稲100円銀貨(昭和34〜41年) | 約500円 |
| 東京オリンピック記念100円銀貨(1964年) | 約500円 |
| 稲100円銀貨(未使用・昭和39年銘) | 約1,000円 |
1枚では500円でも、瓶や封筒にたまっていれば話は変わります。3種類は仕様が同じなので通常は同じ金額で扱われ、枚数×単価という計算になります。今の100円玉と混ざったまま銀行に入れてしまうと、額面100円として消えてしまうので気をつけてください。
一円銀貨(旧一円・新一円)の買取相場
普通の年号なら1万〜2万円、明治7年・8年・11年・12年といった発行の少ない年に当たると数十万〜数百万円まで跳ね上がります。直径38.6mmの大きな銀貨で、裏に竜、表に「一圓」の文字。日本の銀貨で最も数が出回っており、家から出てくる銀貨の主役でもあります。
明治3年発行の旧一円銀貨と、明治7年以降の新一円銀貨に分かれます。旧一円は2年ほどしか作られず、文字の一部が欠けた「欠貝円」など細かな違いで金額が大きく動きます。新一円は明治20年から直径38.1mmの小型に変わりました。
面に丸で囲まれた「銀」の字が打たれた物もあります。台湾や朝鮮で通用させるために後から刻印された「丸銀打ち」と呼ばれる物で、打たれていない同じ年号とは別の金額で評価されます。傷や落書きと思って捨てないでください。
| 品名・年号 | 状態 | 買取金額の目安 |
|---|---|---|
| 新一円銀貨 普通の年号 | 未使用 | 約2万円 |
| 旧一円銀貨 明治3年 普通円 | 美品 | 約7万5,000〜8万5,000円 |
| 旧一円銀貨 明治3年 欠貝円 | 未使用 | 約20万5,000〜29万円 |
| 新一円銀貨 明治19年 小型 | 美品 | 約22万円 |
| 新一円銀貨 明治12年 | 美品 | 約135万円 |
| 新一円銀貨 明治8年 | 美品 | 約260万〜380万円 |
ただし表の高額帯は、いずれも状態がきれいな物の金額です。長く手を触れて摩耗した並品なら、同じ年号でも1万円台に落ち着くことも珍しくありません。買取業者が公表している実績でも、明治34年の一圓銀貨1枚が1万9,000円という金額が出ています。

貿易銀・50銭銀貨の買取相場
貿易銀は未使用で20万円台、50銭銀貨は昭和の物なら数百円、明治の竜50銭なら数十万円と幅が極端です。一円銀貨より小さいので軽く見られがちですが、明治初期の物は発行枚数が少なく、一円銀貨を上回る金額がつく年号もあります。
貿易銀は明治8年から3年間だけ作られた、海外との取引専用の銀貨。27.22gと一円銀貨よりわずかに重く、銀の量も多めです。50銭銀貨は明治3年の旭日竜、明治6年からの竜、明治39年からの旭日、大正11年からの小型と移り変わり、後の物ほど銀の割合が下がっていきます。
| 品名・年号 | 状態 | 買取金額の目安 |
|---|---|---|
| 旭日50銭銀貨 | 並品 | 約50〜600円 |
| 小型50銭銀貨(昭和の一般年号) | 並品 | 数百〜数千円 |
| 小型50銭銀貨 昭和13年 | 美品 | 約8,000円〜数万円 |
| 旭日竜50銭銀貨 大竜 | 美品 | 約2万5,000円 |
| 貿易銀 明治8年・明治10年 | 未使用 | 約21万〜22万円 |
| 竜50銭銀貨 明治9年・明治10年 | 美品 | 約35万〜70万円 |
この帯で気をつけたいのが、まとめて出てくることの多さです。50銭銀貨は1枚ずつなら数百円でも、束になれば合計は伸びます。一円銀貨と50銭銀貨がまとまって81,000円という実績も公表されています。同じ引き出しに金色のコインが混ざっていたら金貨の買取相場のほうが単価は上です。

20銭・10銭・5銭の小額銀貨と八咫烏銀貨の買取相場
普通の年号は1枚数百円ですが、大正期の八咫烏銀貨だけは10万〜140万円という別格の帯にいます。直径2cm前後の小さな銀貨で、一円銀貨と一緒に袋へ放り込まれていることが多い種類です。
八咫烏銀貨は大正7〜8年に作られながら、銀の値上がりで額面を素材価格が超えてしまい、ほとんどが世に出ないまま溶かされました。三本足のカラスが描かれているのが目印。もし手元にあれば、他の銀貨とは切り離して扱う価値があります。
| 品名・年号 | 状態 | 買取金額の目安 |
|---|---|---|
| 竜10銭銀貨・竜5銭銀貨(並年) | 美品 | 約390〜500円 |
| 旭日竜20銭銀貨(明治3・4年) | 状態問わず | 約720円 |
| 竜20銭銀貨(並年) | 状態問わず | 約776円 |
| 竜10銭銀貨 明治7年 ハネ明 | 美品 | 約1万4,000円 |
| 旭日竜5銭銀貨 明治3年 明瞭ウロコ | 美品 | 約1万8,000円 |
| 八咫烏50銭・10銭銀貨 | 並品〜未使用 | 約10万〜140万円 |
この帯で見落としが起きやすいのは、細部の呼び名がついた種類です。竜のうろこがはっきり出ている物、文字の跳ねの形が違う物。素人目には同じ銀貨でも、そこを見ているかどうかで数十倍の差が出ます。
記念銀貨(1,000円銀貨・1万円銀貨)の買取相場
1,000円銀貨は約4,000〜1万円、天皇陛下御在位60年の1万円銀貨は9,000〜1万円が目安です。額面より上で買い取られる物が多い一方、発行枚数が数百万〜1,000万枚と多いため、大きなプレミアはつきにくい帯でもあります。
1964年の東京オリンピック1,000円銀貨は、日本で最初の記念貨幣。1,500万枚も発行されたので希少とは言えませんが、20gの銀が入っているぶん額面を上回ります。近年の1,000円銀貨は発行枚数が5万〜15万枚と絞られており、彩色されたプルーフ仕上げで人気の銘柄もあります。
| 品名(発行年) | 額面 | 買取金額の目安 |
|---|---|---|
| 東京オリンピック(1964年) | 1,000円 | 約3,600〜4,200円 |
| 地方自治法施行60周年(2008〜16年) | 1,000円 | 約6,500円 |
| 東京2020オリンピック(2018〜20年) | 1,000円 | 約6,500円 |
| 新幹線鉄道開業50周年(2014年) | 1,000円 | 約1万円 |
| 2025年日本国際博覧会(2023年) | 1,000円 | 約1万円 |
| 天皇陛下御在位60年(1986年) | 1万円 | 約9,000〜1万円 |
1枚だと額面+数千円でも、枚数がそろうと話が変わります。1964年の東京オリンピック1,000円銀貨127点、重さにして約2.5kgが45万7,000円という実績も公表されているほどです。1枚あたりの金額を追うより、まとめて量で出したほうが手取りは大きくなります。

江戸時代の一分銀・丁銀など古い銀貨の買取相場
四角い一分銀は1,000〜1万円、細長い丁銀は種類によって2万円から数百万円まで開きます。丸くない銀貨も銀貨です。桐箱や仏壇の引き出しから、小判と一緒に出てくることがあります。
一分銀・二朱銀・一朱銀は、額面が決まった四角い銀貨。丁銀と豆板銀は重さを量って使った銀で、なまこのような形と丸い粒の形をしています。どちらも江戸期の物なので、明治の銀貨とは見分けの基準がまったく違います。
| 品名 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 天保一分銀・安政一朱銀 | 約1,000〜1万円 |
| 慶長豆板銀(通常の極印) | 数千円 |
| 天保丁銀 | 約2万円 |
| 古南鐐二朱銀 | 約2万5,000円 |
| 宝永四ツ宝丁銀 | 約5万円 |
| 慶長丁銀 | 約30万〜500万円超 |
豆板銀は表面の極印で金額が跳ねる種類です。大黒天の姿が打たれた物は、同じ豆板銀でも10倍以上になることがあります。粒が小さく数も多いので、まとめて袋に入ったまま見てもらうのが早道です。
外国の銀貨(モルガンダラー・地金型銀貨)の買取相場
1オンスの地金型銀貨は8,000〜1万2,000円、古いアメリカのモルガンダラーや中国の孫文銀貨はまとまると数十万円に届きます。海外旅行の記念や、親族の収集品としてまとまって出てくることが多い帯です。
カナダのメイプルリーフ銀貨やアメリカのイーグル銀貨は、1枚31.1g・銀999という純度の高い地金型。金額はほぼ銀相場に連動します。一方、1878年から作られたモルガンダラーや中華民国期の孫文像の銀元は、年号と造幣所の組み合わせで収集家の評価が変わります。
| 品名 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 現行の外国硬貨・土産物のコイン | 値段がつかない |
| メイプルリーフ銀貨・イーグル銀貨(1オンス) | 1枚 約8,000〜1万2,000円 |
| モルガンダラー(並品・1枚) | 約4,000〜1万円 |
| モルガンダラー(美品をまとめて) | 16万円(実績) |
| 孫文 壹圓銀貨(中華民国二十一年) | 34万4,000円(実績) |
注意したいのは、現行の外国硬貨との線引きです。財布に残った小銭やお土産の記念コインは、銀を含まないものがほとんどで値段はつきません。銀貨かどうかは、縁に刻まれた品位表示や重さで判断します。

贋作・傷み・洗浄済みの銀貨の買取相場
贋作と判定されれば0円、本物でも磨いてしまった銀貨は元の金額を大きく割り込みます。一円銀貨は古銭のなかでも偽物が特に多く、家に伝わってきた物でも真贋の確認から始まります。
贋作は白銅を型に流して作られた物が多く、本物と違って銀を含みません。つまり地金の金額すら残らないということ。だからこそ真贋の確認が、銀貨では最初の関門になります。
| 状態 | 買取金額の目安 |
|---|---|
| 贋作・レプリカ・複製品 | 0円 |
| 穴あき・縁の削れ・ハンダ跡 | 銀の重さ分のみ |
| 研磨・洗浄で光沢が変わった物 | 元の金額から大きく下落 |
| 黒ずみ・くすみが出ているだけの物 | ほぼ影響なし |
| 摩耗して図案がつぶれた並品 | 普通の年号なら1万円前後 |
黒ずみは銀が空気中の硫黄と結びついて起きるもので、これ自体は減額の理由になりません。むしろ長く触られていない証しとして受け取られます。同じ明治3年の一圓銀貨でも、保存状態によって1万4,000円という実績もあれば、8万円を超える例もあります。

500円の100円銀貨から140万円の八咫烏まで、同じ「銀貨」でも金額の幅は3,000倍近くあります。決め手になるのは種類より年号と状態。手元の枚数が少なくても、その1枚が特別な年である可能性は残ります。まずは選り分けずに、全部まとめて見てもらうところから始めるのが得策です。
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銀貨の値段は「銀の重さ」と「収集家の評価」で決まる
銀貨の買取金額は、含まれる銀の量から計算した金額が土台になり、そこに希少さの評価が積み上がって決まります。土台があるおかげで、どんなに摩耗した銀貨でもゼロにはなりません。逆に言えば、年号を見てもらえないと土台の金額で終わってしまいます。
銀の重さから下限の金額を自分で計算する
一円銀貨1枚には純銀が約24.3g入っており、2026年7月時点の銀相場なら8,000円前後になります。重量26.96gに銀の割合900分の1000を掛けると24.26g。これに1gあたりの買取価格を掛けるだけで、おおよその下限が出ます。
田中貴金属が公表する銀の店頭買取価格は、2026年7月24日時点で1gあたり329.12円。24.26g×329円で約7,980円という計算になります。年号にプレミアがなくても、この金額を下回りにくいわけです。
| 銀貨 | 純銀の量 | 銀だけの計算額 |
|---|---|---|
| 一円銀貨(26.96g・銀900) | 約24.3g | 約7,980円 |
| 貿易銀(27.22g・銀900) | 約24.5g | 約8,060円 |
| 御在位60年 1万円銀貨(20g・銀1000) | 20.0g | 約6,580円 |
| 東京五輪1,000円銀貨(20g・銀925) | 約18.5g | 約6,090円 |
| メイプルリーフ銀貨(31.1g・銀999) | 約31.1g | 約1万230円 |
ここで気づく点があります。1万円銀貨の銀の量は6,580円ぶん。額面の1万円に届いていません。だから買取金額は額面付近で落ち着き、金貨のように地金だけで大きく伸びることはないのです。
年号と発行枚数で上乗せされる希少さの評価
同じ一円銀貨でも、発行枚数が少ない年は土台の金額の百倍以上になります。明治8年の新一円銀貨が260万円を超えるのは、銀の量が多いからではなく、残っている枚数が極端に少ないからです。
この上乗せ分は、年号を読み、書体や図案の細部を照合できて初めて金額に反映されます。明治26年と明治28年では見た目がほとんど変わりませんが、市場での評価は別物。「一円銀貨が5枚」とだけ数えられると、上乗せ分は最初から計算に入りません。
50銭銀貨も同じで、昭和13年の小型50銭は推定発行枚数が約360万枚と少なく、他の年号が数百円のところ数万円になります。年号を見分けられるかどうかが、そのまま手取りの差になります。
銀相場は日々動くので売る時期で金額が変わる
土台の金額は銀相場に連動するため、同じ銀貨でも売る日によって数千円の差が出ます。銀は工業用の需要と投資の資金が入り混じるため、金より値動きが大きい金属です。
2026年7月24日の店頭買取価格は1g329.12円で、前営業日から9.35円下がりました。1日で3%近い変動です。100枚まとまっていれば、1日待つだけで数万円動く計算になります。
近年は値動きの背景も変わってきました。太陽光パネルや電子部品に使われる工業用の需要が伸びる一方、銀は他の金属を掘るときの副産物として採れる割合が高く、供給をすぐには増やせません。2026年の銀市場は6年連続の供給不足になる見通しと報じられています。
とはいえ相場を読み切るのは無理な話。査定を申し込む前に、その日の銀価格をひと目確認しておく程度で十分です。提示された金額が地金分を下回っていないかの判断材料になります。
土台は銀の重さ、上乗せは年号の希少さ。この二つを分けて考えると、提示された金額が妥当かどうかを自分で確かめられます。次は、その上乗せ分が消えてしまいやすい売り先の話です。
総合リユース店で銀貨の買取金額が伸びにくい理由
何でも扱う総合リユース店に銀貨を持ち込むと、地金としての重さだけを見た金額に落ち着きがちです。店側に古銭の目利きがいないことが多く、売り先も限られるためで、店の姿勢が悪いという話ではありません。理由は3つあります。

売り先が国内の店頭に限られると上限が決まる
自分の店の棚で売る前提だと、地元のお客さんが出す金額が天井になります。そこから利益を引いた額が買取金額になるので、上限は自然と抑えられます。
銀貨の買い手は違うところにいます。モルガンダラーはアメリカ、孫文の銀元は中国本土、日本の一円銀貨にも海外の収集家。業者向けの入札会や海外の需要まで売り先を持っている業者は、同じ銀貨に出せる金額の天井が違ってきます。
近年、中国の収集家が自国の古銭を買い戻す動きが強まり、孫文や袁世凱の銀貨の相場が上がりました。この上がった分を金額に乗せられるのは、その需要につながる売り先を持っている業者だけです。
年号や品位を見分けられないと重さだけの値付けになる
幅広い品目を一律の基準で見る店では、銀貨は「銀の塊」として計算されます。貴金属の買取コーナーで重さを量り、品位を掛けて金額を出します。
この方法だと、明治8年の一円銀貨も明治26年の一円銀貨も同じ8,000円前後。年号による数百倍の差は、そもそも計算に入りません。真贋の判定も難しいため、疑わしければ引き取り自体を断られることもあります。
店舗ごとに基準が違い同じ銀貨でも金額が動く
担当者が古銭に詳しいかどうかで、提示額が変わることがあります。個人の知識に頼る部分が残るため、同じチェーンの別店舗でも金額がそろわないという話が出てきます。
枚数が少なければ差も小さく済みますが、缶や封筒にまとめて入っている場合は総額の開きが大きくなります。1か所で決めず、古銭を専門に扱う業者にも見てもらったほうが安心です。
売り先・目利き・基準のばらつき。この3つが重なって、銀貨は身近な店に持ち込むほど地金の金額に近づいていきます。年号の上乗せまで取りにいくなら、古銭を専門の品目として扱う相手を選ぶことです。
銀貨だと思われがちな白銅貨・値段がつかない物
銀色をしていても銀を含まない硬貨は多く、昭和後期以降の記念硬貨は大半が白銅かニッケルでできています。銀貨として期待していた物が対象外だった、という行き違いを避けるために、値段がつきにくい物を先に整理しておきます。
沖縄海洋博100円・つくば博500円は白銅貨で銀を含まない
昭和の記念100円・記念500円は白銅やニッケル黄銅で、銀は入っていません。1975年の沖縄国際海洋博覧会記念100円は銅75%・ニッケル25%の白銅製、重さ4.8gで、発行枚数は1億2,000万枚にのぼります。
1985年のつくば科学万博記念500円も同じく銀を含みません。この2種類は数が多く、買取金額は額面前後にとどまります。銀貨として扱われるのは、1964年の東京オリンピック1,000円銀貨・100円銀貨や、平成以降の1,000円・5,000円・1万円の記念貨です。
普段使いの硬貨も同じで、100円玉が銀なのは昭和41年まで。昭和42年からは白銅に変わっています。年号を見れば一目で分かるので、まとまった100円玉が出てきたら昭和41年以前かどうかだけ確かめてみてください。
レプリカ・記念メダル・複製品
土産物のレプリカや通信販売の記念メダルは、値段がつきません。「純銀製」とうたわれた記念メダルも、銀の重さぶんで評価されるにとどまります。
見分けるポイントは、額面が入っているかどうか。貨幣として発行された物には必ず額面と国名があります。「記念」「メダル」とだけ書かれ、額面がない円形の金属は貨幣ではありません。
穴あき・縁の削れなど加工された銀貨
穴を開けてペンダントにした物や縁を削った物は、銀の重さ分の金額まで下がります。収集家が求めるのは発行された当時のままの姿なので、手を加えた時点でその評価からは外れます。
それでも銀であることに変わりはなく、地金としての金額は残ります。一円銀貨なら8,000円前後。「加工してしまったから捨てよう」と判断する前に、重さだけでも見てもらう価値はあります。
手元の物が白銅貨でも、他の銀貨と一緒に見てもらう分には差し支えありません。仕分けの手間を自分で背負い込まず、まとめて渡してしまうほうが早く済みます。
銀貨の買取金額を下げない3つの心得
銀貨は、査定に出すまでの扱い方で金額が変わります。しかもやることは増やす方向ではなく、減らす方向。手を加えず、分けず、そのまま渡すのが一番高く売れる扱い方です。
磨かない・洗わない
きれいにしようと磨いた瞬間に、収集家向けの評価は大きく落ちます。研磨剤で表面をこすると細かな傷が入り、元の質感は戻りません。
黒ずみは自然に起きる変化で、そのままで問題ありません。歯磨き粉や重曹で磨く方法を紹介する記事もありますが、古銭では逆効果です。長年そのままだった落ち着きは、査定でむしろ好意的に受け取られます。
素手で面を触らず、1枚ずつ分けて保管する
指の脂は変色のもとになるので、持つときは縁をつまみます。綿の手袋があればなお安心。竜や鳳凰が描かれた面に指紋を残さないだけで、状態は保たれます。
袋にまとめて入れておくと、銀貨どうしがこすれて細かい傷が入ります。コイン用のホルダーがなければ、小さな封筒やティッシュで1枚ずつ包むだけでも違います。輪ゴムやセロハンテープを直接巻くのは避けてください。
選り分けずにまとめて出す
価値がありそうな物だけを選んで出すと、かえって取りこぼします。細部の呼び名がついた種類や丸銀打ちは、見た目では普通の銀貨と区別がつかないからです。
枚数がまとまるほど1枚あたりの手間も下がり、業者としても引き受けやすくなります。缶や封筒に入ったまま、中身を触らずに渡すのが結局は一番早く、一番取りこぼしがありません。
磨かない、こすれさせない、選り分けない。この3つを守るだけで、手元の銀貨は持っているとおりの金額で査定に進みます。何かをする必要はなく、しないことが金額を守ります。
一円銀貨の贋作を見抜く3つのチェック
一円銀貨は古銭のなかでも偽物が特に多く出回っており、精巧な物は写真では判別できません。ただし、重さ・直径・彫りの3点を押さえておけば、明らかな偽物はその場で除けます。手元に道具がなくても、キッチンスケールと定規で確かめられる範囲です。
重さ26.96gと直径38.6mmを測る
本物の一円銀貨は26.96gで、摩耗を考えても26.8gを下回れば偽物が疑われます。逆に27gを超えて重い物も、素材が違う可能性が高くなります。
直径は大型が38.6mm、明治20年以降の小型が38.1mm。偽物は銀より軽い白銅で作られることが多く、同じ大きさに作ると重さが足りません。0.1g単位で量れるスケールがあれば、まずここを確かめます。
竜のうろこと縁のギザを見る
本物は竜のうろこや葉脈が1本ずつ鮮明で、縁のギザが等間隔にそろっています。プレス機で打ち出しているため、細部まで線が立ちます。
偽物の多くは型に流し込んで作るので、彫りが浅くぼやけます。ギザの幅が不ぞろいだったり、縁にバリが残っていたりする物も要注意。摩耗した本物と見分けがつきにくい点はありますが、うろこが最初から溶けたような形なら疑ってかかります。
磁石に反応しないかを確かめる
銀は磁石にくっつかないので、反応する物は本物ではありません。鉄やニッケルを混ぜた偽物をふるい落とせます。
ただし、くっつかないから本物とは言い切れません。白銅も真鍮も磁石には反応しないからです。あくまで明らかな偽物を除くための確認で、最終的な判定は専門の目に任せることになります。
3つを通っても、本物だと確定するわけではありません。それでも「たぶん偽物だから」と処分してしまう前に測ってみる価値はあります。数字が合うようなら、一度きちんと見てもらったほうがいいでしょう。
値段がつかなかった銀貨の手放し方
査定で値段がつかなかった物にも、まだ道は残っています。額面のある記念銀貨はそのまま使えますし、引き取りに応じる業者もあります。捨てるのは最後の手段にしてください。
額面のある記念銀貨はそのまま使える
1,000円銀貨も1万円銀貨も、今も有効な貨幣なので買い物や預け入れに使えます。買取金額が額面と変わらないなら、無理に売らず金融機関に持ち込む手もあります。
ただし明治・大正の一円銀貨や50銭銀貨は、すでに通用が停止しています。こちらは額面での交換ができないので、買取に出すか手元に残すかの二択です。
無料の引き取りに応じるかは業者ごとに違う
「値段はつかないがまとめて引き取る」と申し出る業者もあれば、引き取りは一切しない業者もあります。この対応は各社でばらつきがあるため、申し込みの時点で確認しておくと二度手間になりません。
店舗へ運んだのに引き取ってもらえず、そのまま持ち帰ることになると、かけた時間が丸ごと無駄になります。遺品として大量に出てきた場合は、他の品と一緒に相談できるかも聞いておきましょう。遺品の整理全体の進め方は遺品買取の記事でまとめています。
値段がつかない銀貨でも、行き先はあります。困るのは判断がつかないまま何年も引き出しに戻してしまうこと。一度どこかで見てもらえば、残すか手放すかを決められます。
銀貨を売る4つの方法|店頭・宅配・フリマ・出張
銀貨は小さくて軽い品目なので、どの売り方も選べます。数枚なら店頭、遠方なら宅配、缶や封筒でまとまっているなら出張。金額が大きくなりやすい品目だけに、持ち歩く距離と手間で選ぶのが現実に即しています。
| 売り方 | 向いている場面 | 手間 |
|---|---|---|
| 店頭買取 | 数枚を対面で相談したいとき | 持ち運びと待ち時間 |
| 宅配買取 | 近くに古銭の専門店がないとき | 梱包と発送、結果待ち |
| フリマ・オークション | 年号も相場も自分で分かるとき | 出品・発送・真贋の説明 |
| 出張買取 | 缶や引き出しごとまとめて見てほしいとき | 在宅するだけ |
店頭買取は数枚だけ相談したいときに
その場で金額を聞けて、疑問にも直接答えてもらえるのが利点です。年号の読み方や真贋の根拠を目の前で説明してもらえると、納得して手放せます。

難点は、古銭を専門に見る店が都市部に偏っていること。数十万円になり得る銀貨を持って電車に乗る不安もあります。数枚を近くで相談する用途なら向いています。
宅配買取は近くに専門店がないときに
送るだけで全国どこからでも専門の査定を受けられます。銀貨は小さく重さもないので、送料の負担が金額を圧迫しにくい品目です。
注意したいのは輸送中の保険と、返送の扱い。高額になりそうな銀貨は補償の上限を先に聞いておきます。金額に納得できず返してもらう場合、送料が自己負担になる業者もあります。
フリマ・オークションは真贋のもめごとが起きやすい
相場どおりに売れることもありますが、「偽物ではないか」と後から言われるもめごとが起きやすい品目です。一円銀貨は贋作が多いぶん、買う側も神経質です。
年号・直径・重量を明記し、表裏を鮮明に撮って出品しても、届いた後に返品を求められることがあります。手数料10%と送料が引かれる点も見落とせません。1万円で売れても手元に残るのは9,000円弱です。
枚数が多いほど、この作業が繰り返されます。数十枚を1枚ずつ撮って出品し、質問に答え、梱包して送る。時間で割ると、割に合わないと感じる人が多いところです。
出張買取はまとめて見てほしいときに
査定員が自宅まで来て、引き出しの中身をそのまま見てくれます。銀貨と一緒に出てきた古紙幣や記念硬貨も、選り分けずに一度で済ませられます。
高額な銀貨を持ち歩かずに済み、その場で現金を受け取れます。出張料も査定料もかからず、断っても費用は発生しません。
出張買取を行う業者は数多くありますが、この記事でおすすめしている買取サービスは「福ちゃん」です。銀貨を古銭の一分野として専門に扱い、種類ごとに買取実績を公開しています。その強みは、こちらで詳しくお伝えします。
4つのうちどれを選んでも、銀貨は売れます。分かれ目は枚数と、年号を見てもらえるかどうか。まとまった枚数が引き出しに眠っているなら、来てもらう方法が一番手間が少なく済みます。
信頼できる銀貨の買取業者の見分け方
銀貨は金額の幅が大きく、相手によって提示額が何倍も変わります。安心して任せられるかは、許可の有無・手続きの丁寧さ・当日の態度の3点で判断できます。どれも申し込み前や訪問中に確かめられることです。
古物商許可と銀貨の買取実績を確かめる
中古品の売買には古物商許可が必要で、番号は公式サイトに載っているのが普通です。「〇〇県公安委員会 第〇〇号」という表記が見当たらない業者は避けてください。
あわせて見たいのが、銀貨そのものの実績。品名と金額まで公開していれば、どこまで細かく見ているかが分かります。「古銭も対応」とだけ書かれた業者では、年号の上乗せまで取ってもらえるか判断できません。
本人確認と書面の交付にきちんと応じるか
買取時の本人確認と契約書面の交付は、法律で定められた手続きです。身分証の提示を求められるのは正しい対応で、逆に何も確認せず現金を置いていく相手は問題があります。
訪問して買い取る場合は、品名・金額・業者名などを書いた書面を渡す決まりです。受け取った書面は、後で内容を見返せるよう保管しておきましょう。
その場で即決を迫らないか
「今日だけの金額」と急かす相手には、返事を保留してかまいません。銀相場が動く品目なので当日限りの金額を出すこと自体はありますが、考える時間を与えない態度は別の問題です。
金額の根拠を聞いたときに、年号や状態を挙げて説明できるかどうかも判断材料になります。答えが「全部まとめてこの金額で」だけなら、見てもらえていないと考えたほうがいいでしょう。
許可の明示、正しい手続き、落ち着いた説明。この3つがそろっていれば、金額に納得できなくても気持ちよく断れます。断れる相手を選ぶことが、結果的に納得できる取引につながります。
引き出しに眠る銀貨をまとめて手放すなら福ちゃんの出張買取
福ちゃんは銀貨を公式の取扱品目に掲げ、旧一円銀貨から外国の地金型銀貨まで種類ごとに買取価格を示しています。出張・宅配・店舗の3通りに対応し、査定は1点から。利用した人の口コミや評判は、福ちゃんの評判記事で詳しく紹介しています。

自宅での査定なら金額の大きい銀貨を持ち歩かずに済む
申し込みはWeb・電話・LINEから、査定員が自宅に来て、その場で買い取ります。数十万円になり得る銀貨を鞄に入れて出かける必要も、1枚ずつ撮影して出品する必要もありません。出張料と査定料はかからず、最短で当日に来てもらえることもあります。
「家に上がられたら断りにくいのでは」と身構える人もいます。ですが、対面でも安心して任せられる決まりが整っています。
- 提示された金額に納得できなければ、その場で断ってかまわない。査定だけでも費用はかからない
- 売る・残すは1枚ずつ選べる。缶ごと手放す必要はない
- 出張料・査定料・キャンセル料・振込手数料はいずれも0円
- 自宅を訪問して買い取る取引は、書面を受け取ってから8日以内ならクーリングオフの対象(一部の品目を除く)。その間は品物の引き渡しを断ることもできる
断る自由が残っていると分かれば、頼むときの気持ちはずいぶん軽くなります。では数ある業者のなかで、なぜ銀貨の整理に向いているのか。理由を見ていきます。
品名と金額まで実績を公開しているから見落としが起きにくい
「明治34年 一圓銀貨」のように年号まで書いた実績を公開しているのが特徴です。年号ごとに金額を出しているということは、査定の場でも年号を読んでいるということ。地金の重さだけで一括りにされにくくなります。



出典:福ちゃん公式サイト「買取実績」(fuku-chan.info/result/)。いずれも過去の実績で、状態・年号・枚数・時期により金額は変わります。
銀貨以外の物も同じ日にまとめて任せられる
銀貨の入っていた引き出しからは、たいてい別の物も出てきます。切手のアルバム、古い紙幣、腕時計、指輪の片方。福ちゃんは19の分野を取り扱っているので、これらを分けずに一度で見てもらえます。
1品目ずつ別の店を回れば、そのたびに日程を調整して出かけることになります。家じゅうの片付けと合わせて考えると、1回の訪問で終わる差は小さくありません。
一人で在宅していても頼みやすい配慮がある
女性の依頼者には、女性の査定士が訪問するレディースプランが用意されています。「一人暮らしなので女性に来てほしい」という声から生まれたもので、家に人を上げることへの抵抗を下げてくれます。
訪問に使う車も社名の入っていないものが選ばれ、査定は基本的に玄関先。近所から見て何の車か分からないので、家の物を売ったと知られずに済みます。銀貨のように金額の読めない品物ほど、人目を気にせず相談できるかどうかは大きな差になります。
年号まで見てもらえて、他の物も一緒に片付き、人目も気にならない。銀貨のように「価値が分からないまま置いてある物」との相性がいいのは、この3点があるからです。
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汚れや錆びがあっても買取できる場合があります。洗わずにそのまま見せてください。
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※ キャンペーンは出張買取で1回5,000円以上の成約が条件、毎月最大30名への抽選です。契約書を受け取った日から8日間クーリングオフができます。値段がつかなかった品の無料引き取りはありません。古銭(硬貨・紙幣)の買取は出張・店頭のみの対応です。 訪問できる日時は地域と混雑状況によって変わります。キャンペーンは毎月実施の抽選制で、予告なく変更・終了する場合があります。
ケースに入れたまま数えてもらう4段階
申し込みから受け取りまで、自分で動く時間は合計10分ほど。あとは決めた日に家にいるだけです。銀貨は数を数える必要もないので、缶や封筒のまま出しておけば済みます。

STEP1 Web・電話・LINEで申し込む
名前と連絡先、売りたい物のおおよその内容を伝えるだけで、3分ほどで終わります。「一円銀貨が10枚くらいと、記念硬貨が少し」という伝え方で構いません。写真を送る必要もありません。
STEP2 訪問の日時を決める
折り返しの連絡で、都合のいい日時を相談して決めます。混み具合によっては当日や翌日に来てもらえることも。近所に知られたくない場合は、社名の入っていない車での訪問も頼めます。
STEP3 自宅で査定してもらう
玄関先やテーブルで、1枚ずつ年号と状態を確認しながら金額を出します。枚数にもよりますが、30分前後で終わることがほとんどです。気になる銀貨があれば、その場で理由を聞いてみてください。
STEP4 その場で受け取る・断る
金額に納得できればその場で現金を受け取り、書面を受け取って完了です。納得できなければ全部断っても、一部だけ売って残りは手元に置いても構いません。費用は一切かかりません。
手間らしい手間は申し込みの3分だけ。銀貨を袋に詰めて駅まで運ぶことを思えば、負担はかなり軽く済みます。
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銀貨の売却・処分でよくある質問
査定を申し込む前によく寄せられる疑問をまとめました。銀貨に特有の真贋や両替の話も含めて整理しています。
- 昭和の100円玉が銀だと聞きました。今の100円玉と見分けられますか?
-
はい、年号を見れば分かります。
昭和41年までの100円玉は銀を60%含む銀貨で、買取金額は1枚500円前後。昭和42年からは白銅に変わり、額面のままです。今の物より一回り小さく、縁のギザも細かくなっています。
- 黒ずんだ銀貨は磨いてから出したほうがいいですか?
-
いいえ、磨かずそのまま出してください。
黒ずみは銀が空気中の硫黄と反応して起きる自然な変化で、減額の理由になりません。研磨剤でこすると細かい傷が入り、元の質感は戻らなくなります。
- 明治の一円銀貨は銀行で額面に替えられますか?
-
いいえ、明治・大正の一円銀貨はすでに通用が停止しています。
額面での交換はできません。ただし買取に出せば1万円前後からの金額がつくので、額面の1円と比べれば手放す価値は十分あります。平成以降の記念銀貨は今も有効で、額面どおり使えます。
- 偽物かもしれない銀貨も見てもらえますか?
-
はい、真贋の判断も含めて査定してもらえます。
一円銀貨は贋作が多いため、専門の業者ほど確認の手順を持っています。自分で「偽物だろう」と決めて処分してしまうより、混ぜて見てもらうほうが確実です。
- 出張買取で、押し買いや断れない心配はありませんか?
-
いいえ、納得できなければその場で無料で断れます。
売るか残すかは1枚ずつ選べて、全部見送っても費用はかかりません。訪問して買い取る取引は書面を受け取ってから8日以内ならクーリングオフの対象で(一部の品目を除く)、その間は品物の引き渡しを断ることもできます。
- 銀貨を売ったお金に税金はかかりますか?
-
ほとんどの場合はかかりません。
家庭で使っていた品物を売ったお金は原則として非課税で、対象になるのは貴金属・宝石・書画骨とうで1個または1組が30万円を超える物だけです(所得税法施行令第25条)。売って出た利益には年50万円の特別控除もあります。高額になりそうなときは税務署か税理士に確認してください。
- 銀貨が1枚だけでも査定してもらえますか?
-
はい、1点からでも受け付けています。
ただし訪問してもらうなら、家の中の他の物も一緒に出したほうが時間の使い方としては効率がいいでしょう。切手や古い紙幣、使わなくなった貴金属なども同じ日に見てもらえます。
迷いどころは「磨くべきか」と「偽物かどうか」に集まります。どちらも答えは同じで、手を加えず、判断も自分で下さないこと。それが手取りを守る一番の近道です。
銀貨を納得して手放すための要点まとめ
ここまでの内容を、判断に使える形で整理しました。手元の銀貨をどう扱うか決める前に、ひととおり目を通しておいてください。
- 一円銀貨は普通の年号で1万〜2万円、明治8年など特別に少ない年は260万円を超える
- 買取金額は「銀の重さ」が土台、「年号の希少さ」が上乗せの二階建て
- 一円銀貨の銀は約24.3gで、2026年7月の相場なら約8,000円が下限の目安
- 記念の1,000円銀貨は約4,000〜1万円、御在位60年の1万円銀貨は9,000〜1万円
- 沖縄海洋博100円・つくば博500円は白銅貨で、銀は含まれていない
- 昭和41年までの100円玉は銀貨で1枚500円前後、昭和42年以降は額面どまり
- 大正の八咫烏銀貨は10万〜140万円と別格。三本足のカラスが目印
- 江戸期の一分銀は1,000〜1万円、慶長丁銀なら30万円以上になることもある
- 50銭銀貨は1枚数百円でも、まとまれば合計は大きく伸びる
- 一円銀貨の真贋は26.96gの重さ、38.6mmの直径、竜のうろこの鮮明さで一次判断できる
- 丸で囲んだ「銀」の刻印(丸銀打ち)は傷ではなく、別評価の対象
- 磨く・洗うと元の金額を大きく割り込む。黒ずみはそのままでよい
- 総合リユース店は売り先が国内の店頭に限られ、年号の上乗せが乗りにくい
- 枚数がまとまっているなら、持ち歩かずに済む出張買取が手間もリスクも少ない
大事なのは、自分で価値を決めてしまわないことです。黒ずんでいるから、古そうだから、偽物っぽいから。そう思って引き出しに戻した1枚が、数十万円の年号だったという話は珍しくありません。
受け継いだ銀貨は、価値を確かめてから次へ渡そう
銀貨は、持ち主が亡くなったあとに「何なのか分からない物」として残りやすい品物です。集めていた本人にとっては年号ごとの意味があっても、受け取った側には黒ずんだ硬貨の山にしか見えません。
分からないまま置いておくと判断はもっと難しくなる
時間が経つほど、経緯を知る人がいなくなります。どこで手に入れた物なのか、なぜ大事にしていたのか。それが分からなくなると、残すか手放すかの判断もつかなくなります。
金額を知ることは、売るための手続きというだけではありません。「これは特別な年号らしい」と分かれば、1枚だけ手元に残すという決め方もできます。
集めた人の目を、次の集める人へつなぐ
手放した銀貨は、また誰かの手元で大切にされます。百年以上前の一円銀貨が今も残っているのは、代々そうやって受け継がれてきたからです。
引き出しの奥で黒ずんでいくより、価値の分かる人の手に渡ったほうが、集めた本人の気持ちにも沿うのではないでしょうか。
年号を読める相手に見てもらえば、金額と一緒に「これはこういう銀貨です」という説明も返ってきます。手放すかどうかを決めるのは、それを聞いてからでも遅くありません。まずは家にいるまま、そのままの状態で見てもらうところから始めてみてください。
受け継いだ銀貨が、納得のいくかたちで次の持ち主に渡ることを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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